28話 7年後 ページ44
ー昼前・コフボ山の海岸ー
『頑張ってね、エース』
「ああ」
小舟の前でみんなで見送る
「ルフィ」
「！」
「おれは先に行って待ってるぞ」
「ああ!!! おれもあと3年鍛えたら、絶対に追いつく!!!」
「はははっ！待ってるぞ」
「おう！」
ガシッと腕を組み、笑い合う2人に私は抱きついた
「うおっ!?」
「セレナ!?」
『フフフ…』
7年間…一緒にいた兄妹弟
それが今日、エースが出航する
『ホームシックになりそう』
「まだ出航すらしてねェのにか？」
『だって…いつも一緒にいたのに、離れちゃうんだもん…』
太陽の匂いのするエースとルフィ
私はこの2人の匂いが大好き
安心して勇気をもらえるから
『エース、気をつけてね』
「ああ」
私があげたオレンジ色のテンガロンハット被るエース
「セレナも気をつけろ」
『うん』
「頑張れよー!! エース〜〜〜〜!!!」
「待ってろ、すぐに名を上げてやる!!!」
人知れず成長した、海賊王の息子エースは、コルボ山の海岸より静かに出航していった
どんどん小さくなるエース
見えなくなるまでずーーっと手を振ってやる
「はは!! まだ手ェ振ってる!!」
「まったく……。ガープの奴がなんと言うか…」
『頑張れーーーーー!!! エース〜〜〜〜!!!!』
私の大好きなお兄ちゃんは、海賊への第一歩を踏み出した
「お頭ァ〜〜〜〜!!」
ダダンさんの待つ家に戻る
「エースの奴行っちまいましたよー!!」
「……!! あァそうかい、結局、ガープに怒られんのはあたしだよ……。しょうのねェクソガキだった」
『あ、そういえばダダンさん。エースから伝言があるんです』
「何を〜〜〜〜!? 最後の最後まであたしに文句があんのかい!!?」
と、振り返るダダンさん
『「世話んなった、ありがとう」って』
「ふざけんじゃねェよ!!! バカが!!!」
どばっ！と涙を流すダダンさん
「おれはあと3年!! “ゴムゴムの〜〜〜〜”」
『！』
「“銃”!!!」
ボゴォンと大きな岩を砕くルフィの拳
「もっと強く……!! もっと強く!!!」
ルフィもどんどん強くなってる
明日の出航、不安でもあるけど楽しみでもある
私はルフィを見たあと、中間の森へと足を向けた
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サッカーバカ(プロフ) - コトナさん» 泣ける作品になれてよかったです！ (2019年8月17日 5時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
コトナ - この部分とっても泣きました。 (2019年8月17日 0時) (レス) id: 3cbf90e97f (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！だいぶ更新早いですが、よろしくお願いします (2019年5月22日 15時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！!今後も続きが楽しみです!! (2019年5月21日 2時) (レス) id: 45b985bd75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年5月20日 23時
