21-3 ページ27
「……サボがいねェとイヤだ。おれ」
木箱に入った荷物を持ちながら、ルフィがそう言う
「我慢しろ!! おれだってそうさ…!!
だけど、本当のサボの幸せが何なのか、おれにはわからねェ。
様子を見よう、あいつは強い!! 本当に嫌なら、また必ず戻って来るさ」
『……うん』
サボ…お願い、帰ってきて……
サボside
検問所で尋問をされた後、お父さんが金でおれの素性をもみ消した
「さァ、サボ。入りなさい。久しぶりの我が家だ」
「お帰りなさいませ、ご主人様」
「ああ、その薄汚い体で家に入るんじゃないぞ
庭で一度体を洗って消毒だ。そとあと風呂へ」
結局、2回も洗うのかよ…
「…………」
「坊っちゃま、ご無事で何より」
「お体を洗いましょう」
召使いがそう言っておれの身体を洗っていく
触られたくなんかなかった
「まー!! サボ!! 帰ったのね、大きくなってホホホ!!
さァ、ステリー!!
は？
「初めまして、お兄様!! ステリーと言います、8歳です」
よそ行きの笑顔を振りまく嘘クセェ奴
「……誰だ？」
「“養子”だよ…!! 当然、貴族の家系で優秀な子だ
しかしまあ…事情があり、親が子育てを放棄してな…。
将来有望な子なので、ウチで引き取った…」
おれがいない間に…そんなことが
「お前がもし人生を失敗しても……あー、あー、いや喋りすぎたな……!!」
「……」
やっぱり、おれは邪魔なんだな
その後、部屋で本を読んでどうするか決めあぐねていると
「おい、お兄様」
「！」
さっきのよそ行きの笑顔と言葉はそこにはなく、ステリーという奴は、気味の悪い顔で歩いてきた
「おめェバカなんだって？…ふふふ。
「…………!!」
ステリーは、おれの部屋に入りベッドに腰掛けた
「しかし、悪運は強いね…。明日の夜は“可燃ゴミの日”だ…!!
“ゴミ山”にいたら、死んでただろうな」
「!?」
どういうことだ
「わあっ!! ななな…何すんだよ、ゴミ人!! 臭ェ!! 近寄るな!!」
「…今の話、何だよ…!! どういう事だ、全部言ってみろ!!!」
ステリーの胸ぐらを掴み、どういうことか聞いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 64人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - コトナさん» 泣ける作品になれてよかったです！ (2019年8月17日 5時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
コトナ - この部分とっても泣きました。 (2019年8月17日 0時) (レス) id: 3cbf90e97f (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！だいぶ更新早いですが、よろしくお願いします (2019年5月22日 15時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 続編おめでとうございます！!今後も続きが楽しみです!! (2019年5月21日 2時) (レス) id: 45b985bd75 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年5月20日 23時
