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「相手は20人以上、しかもプロだ
救けるどころか逆にとっ捕まるのがオチだぜ」
「あんたはいつからアッシュの腰巾着になったんだよ、ケイン？」
「なに？」
「ふん、かっこつけんな！白人に顎で使われてるくせに！」
ラオのその一言で、倉庫内が一気に殺気立つ
「ちょっと！仲間割れしてる場合じゃないでしょ！」
「よせ、ラオ！」
「はなせ、ショーター！もう我慢できねえ！」
『………暇そうだね』
「「………………」」
「「ひっ」」
リンクス、ブラックサバス、ショーター、奥村さんの小さな悲鳴が響き渡る
『あんたたちの喧嘩なんて好きにすればいいわ。ただしこれ以上、アッシュの邪魔はしないで』
「なんだと？大体、お前はなんなんだよ！なにもできねぇお荷物の日本人がよぉ！」
「！ラオ、やめろ！そいつは！」
ショーターの叫び声が消えると同時に、ラオの胸ぐらを掴み足払いをしてそのまま地面に背中を打つように押し倒した
「うがっ…」
『邪魔をするなと、言ったのよ…聞こえなかったの？』
「……！」
「あーあ、言わんこっちゃねぇ…」
「………そうだな、来瞳の言う通り。やる気のないやつはとっとと失せろ」
「…………来瞳って、実は俺たちの中で1番怒らせちゃいけない奴なんじゃねぇの？」
「今更気づいたのか？お前」
「あんたでも勝てねえの？」
「俺が来瞳に勝てるとしたら、片手で数えるぐらいだぜ？」
「アッシュでもかよ」
ふん、と胸ぐらをつかむ手を緩めると「やっぱり…」とラオが懲りずに声を出す
「野蛮なんだな…超生物の教え子ってのは」
『…………………は？』
「聞いたぜ…お前、あの月を破壊した超生物の教え子なんだってな？
殺しだかなんだか教わってきたんだろ？人も殺せるんだってな」
『………………』
「まあ、死んで当然の超生物の教え子なんて」
『黙れよ』
「！」
『お前にうちの先生のなにがわかんの？』
ギロリと睨みつける
『うちの先生は確かに多くの人の命を奪ってきたけど、それはあんたも一緒でしょ？
気に入らない奴がいればリンチ、裏切り者は殺す…人をどんな形であれ殺すあんたが…うちの先生を悪く言う権利、あんの？』
カンッ、と靴底を鳴らす
『それ以上下手なこと言ってみろ…地獄の底まで追いかけてあんたを私たちがなぶり殺してやる』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年4月17日 8時
