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「…そのセリフ、信じてるぜ。じゃあな」
自分の子分を連れて出ていくシンを見送り、『ねえ、アレックス』と決意を決めた声で声をかけた
『私に銃をくれない？』
ー数日後ー
「日程がわかったのか？」
「あぁ。パーティーの日は20日だ。ルートはこのふたつ
どっちを選ぶかは状況次第だ。警察が来る前に、30分でかたをつける」
「けど俺たちは、アップタウンの方は詳しくねえぜ？」
「そいつは俺が引き受けよう」
突然降りかかった声に全員が後ろを振り返ると、ケインとその仲間たちがいた
「ケイン!?」
『私が呼んだの。ケインが案内役を引き受けてくれるって』
「おいおい…」
「やあ、ケイン。来てくれたな」
「あぁ、来瞳にゃ俺の仲間が世話になったからな…その礼だ」
フンと笑ったケインの後ろからクアマンとヒェーロンが「来瞳〜！」と元気よく声をあげる
「来瞳、パーティーに潜り込む手筈は？」
『バッチリよ』
「パーティーに潜り込むの？」
『そう。ウェイターとしてね』
「大丈夫か？」
『大丈夫。これでもバイトでウェイターしたことあるの』
ふふん、と胸を張って笑うとみんなが少し笑む
待っててね、アッシュ
必ずそこから助け出してみせるから
ーパーティー当日ー
パーティー会場となっているホテルの大会場は見事に大盛況であった
『うーん、こんな感じでいいかな』
「いいんじゃないか？小学生には見えねえし」
ロッカールームで髪型をセットする。もちろん、男として成り済ますためにカツラを被ってるけど
「来瞳」
『ん？』
「これ、アレックスから」
『………』
差し出されたのは、あの鉄の塊だった
「必要な時は迷わずぶっ放せよ。でないと死ぬことになるぞ」
『わかってる』
受け取った銃は冷たく、そのまま見えないようにズボンの後ろに差し込み、ジャケットを羽織った
『行こう、ボーンズ』
「あぁ！ボスを助け出そうぜ」
『わかってる。失敗は許されない…』
成功か死か…
そのどちらかなんだ
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年4月17日 8時
