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「ああ、マジで代わってもらいてぇよ」
『もし代わっちゃったとしたらどうする？キミが私たちを駆り立てるとしたら』
「こんな割に合わねえ仕事は引き受けねえよ」
『それでもやらなきゃいけなかったら？私なら、アッシュが1人になったところを気配を消して狙撃するかな』
「恐ろしいこと言いやがって…」
まだ熱い白湯を口に含んでコクンと飲み込む
『で、どうする？』
「……もう一度、俺たちの弱点を徹底的に分析し直す…
そうか、俺か！俺の正確な位置を知るためには…まず、指揮系統を混乱させて……もし俺が奴なら、司令部隊を揺さぶって動きを探る！」
『なんかよくわかんないけど答えが出たんならよかったよ』
アッシュはアレックスを叩き起こして屋上に出て双眼鏡を向けて見張るように指示を出すと「アッシュの言った通りだ」とアレックスが言う
「北の広場の入り口に集まってきてやがるぜ！」
「どうしてわかった？」
「来瞳に聞けよ」
『なんで私…どうするの？』
「M地点にそれぞれ1チームずつ、V字フォーメーションで移動してる
おそらくその後ろには扇形に布陣した主力部隊がいるはず…」
『ますます、油断できないねぇ』
戦いが、見え始めた
「3区、4区のグループは地下水路を通って脱出しろ
俺たちはここに踏みとどまって応戦し、できるだけ敵を引きつけて2区北から撤退する
ダウンタウンまで誘き寄せれば勝機はある。48時間後に6番埠頭の宝庫で合流だ。いいな？」
「「おぉ!!」」
みんなが銃の準備をし始めるところで、「シン」とアッシュが呼び止めていた
「仲間を頼んだぞ」
「任せとけ。あんたも死ぬなよ」
「犬死にする気はないさ」
「埠頭で会おうぜ！」
「48時間後に！」
「あぁ」
『無茶しないでよ、アッシュ』
「わかってる。…来瞳」
『？』
「必ず、48時間後に」
『うん、必ずね』
そう言って、私はシンたちと共にその場を後にした
アッシュの行った通りに、地下水路脇を走って脱出する中、一緒にいたジェシカの表情がずっと曇っているのが見えた
『ジェシカ、大丈夫？』
「……大丈夫じゃないわ」
『……そうだよね。私も、大丈夫じゃない』
「……………ああ、もうダメ！」
『！』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年4月17日 8時
