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ーLEVEL6ー
ガガガガガと地面を触りながら走ってある程度の長さまで走ってからズァッと階段からガスを噴射してくるところへと地面を持ち上げて貼り付けるように“個性”をうまく使って塞いだ
「うお…!! ガスを閉じ込めた!!」
「なんだ、あの能力は…」
「ヴァナタ、使えるわね」
『私の力は、ルフィみたいな悪魔の実の能力じゃないから』
「どういうこと!?」
『体の一部として最初から組み込まれてる因子が働いてる、とでも言っておくよ…
人によって、扱えるその因子の力は違うんだけどね…』
ガスが漏れ込まないように全て塞いでおき、眠っているルフィを起こす
「青子！おれは上に行きてェんだよ!! 階段閉じちまったら、エースに追いつけねェよ!!」
『閉じるしかないよ、ガスを止めるには
意識を失ってたら救出もクソもない』
「失ったって救出すんだよ!!! エースは死刑になるんだぞ!!!」
『わかってるっての!!! だから今考えてんの!!!
エースを助けたい気持ちは、私も一緒なの!!!』
ぐっと唇を噛んで押し黙ったルフィを見てから、このあとのことを考える
敵の情報は奪うこともできた…ガスの影響を受けないようにしたはいいものの、ここからどうやって出るか…
(外壁を壊していくことはできるけど、ここが海底のどのあたりにあたりかわからないうちは、むやみに穴を開けるわけにはいかない…水圧でやられたら元も子もない…)
「青子…」
『ちょっと待って』
むーんと考えていると「2人とも、無茶を言うな」とイナズマさんが言った
「カニちゃん」
『カニちゃん…』
そういえば、チョキチョキの実の能力者なんだったっけ…
「単純だが、敵の作戦勝ちだ。我々はこのLEVEL6に閉じ込められた。現状、脱出の術はない」
「常識で考えて…もう間に合わナブルよ。エースボーイがリフトでスムーズに海上へ連行されるのに対し、こちらには立ちはだかる敵がいる!!!
軍の護送は迅速。ビブルカードをごらん。真上は差してないんじゃない？」
「……！」
「もう身柄は海軍に引き渡された頃だわね」
『…………………』
拳をギュッと握りしめる
「気持ちを切り替えてヴァターシはこの大監獄から、ヴァナタたちを無事に脱獄させることに全力を尽くす
エースボーイの身柄はもう「海軍本部」へ渡ってしまう。諦めるんだね…いえ、あとは“白ひげ”に賭けるしか」
「だったら、おれたち行くよ!!!「海軍本部」!!!」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
