元殺し屋はヒーローから海賊へ3【頂上戦争編】 (ページ6)

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36話父ちゃんですページ6

「イワちゃん、脱獄すんのか!?
ボンちゃんはおめェを助けたくて階(フロア)を降りてきたんだもんな！」

「お…おおめェ(・・・)!!?」

『イワちゃん、逃げ出すついでにエースの居場所知ってるなら教えて』

くっそド派手な服装に厚化粧をしているイワちゃんに聞くと「なにを言ってんの!?」とイワちゃんが言った

「ボンボーイがヴァターシを助けに？
ン〜フフ、あらそうだったの。カワイイとこあるじゃない…でも、気持ちだけもらっておくわ。まだ(・・)脱獄するとかじゃなッシブル」

『なんで？』

「世の中の情報は把握してる。…「海軍」と「白ひげ海賊団」を中心に、大きく世界は動こうとしているわね。でも、あの男(・・・)は、まだ動かない
世界中の革命家たちの“黒幕”、ヴァターシの同胞……“革命家ドラゴン”!!」

「ああ…おれの父ちゃんか」

「そう。ヴァナタの父ちゃんが軍を率いて動き出す時…ヴァターシは再びシャバへ飛び出し世界の流れに身を投じる
今むやみに脱獄を試みても、シャバで大きく手配されるだっけャブル」

「…………」

『ふぅん』

つまり、脱獄はしない

エースの居場所知ってんなら教えてよ…

「父ちゃん!!?(ﾄﾞｶｧﾝ！」

「「父ちゃんだとォ!!?」」

「ヴ!! ヴ!! ヴァカおっしゃい!!! ヴァナタがドラゴンの息子!!? 息子がいたの!!?」

「あ…コレ、言っちゃいけねェんだっけな」

『いいんじゃない？ガープおじいちゃん、言ってたし』

「そだな。おれもよく知らねェんだよ。実は顔も知らねェしな」

うんうん。ドラゴンって人がどんな顔なのかルフィは本当に知らないし…
まあ、私は白い大地・バルティゴで会ったし…全然似てなかったけど

(知らないって逆にリアル!!
ウソをつける男には見えないし、海賊界でも超新星
たった今見せた常識外れの生命力…!!! 普通じゃない…!!! 充分にあり得る話…!!!)

『…？』

「ヴァナタ…出身はどこ……？」

「“東の海(イーストブルー)”だ」

「やっぱり……!!」

『……ん？』

(本当にこの麦わらボーイがドラゴンの息子だとしたら!!!)

なんだなんだ？

さっきから黙り込んでるぞ、イワちゃん

「イナズマ!!! エースボーイの出航時刻をお調べ!!!」

「ええ、すぐに」