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54話 カギ ページ47

「ブヘ!!!」

『!!?』















隣を走っていたはずのルフィが後ろに吹っ飛ばされ、その場で足を止めて振り返ると、モクモクと白い煙がその場に漂い長い十手が浮かんでいた












「お前…!! ケムリン!!!」

『あの十手、海楼石…!!』

「お前はおれが始末する!!!」

「“ゴムゴムのJET銃乱打(ガトリング)”!!!」

「“ホワイトランチャー”!!」

「昔よりずっと強ェな」

















ルフィの拳を煙で交わしたスモーカーは、そのままルフィに接近戦で挑んだ

















「そりゃ、お互い様の話だがお前の能力じゃ、おれには勝てねェ!!!」

「ゲホ!!!」

『ルフィ!!』
















スモーカーの持つ長い十手がルフィの喉元を突き刺した

















「ローグタウンでなぜドラゴンが、お前を助けたのかよくわかったぜ、麦わら」

「!? ち…ちからが抜ける…くそォ、その十手……ろけろ…」

『この…!!』
















地面に手をつき、棘を出してやろうとしたその時「おのれ、離れぬか!!!」という怒気とともに鋭い蹴りがスモーカーを吹っ飛ばした















「“煙”のおれに攻撃を…!!? ハンコック!! てめェも“七武海”をやめる気か!?」

「黙れ!! 怒りゆえなにも耳に入らぬ!! そなた、よくもわらわの愛しき人を殴り飛ばし押さえ込んだな!!!」

『ルフィ!!』

「ゲホゲホ!!」

「生かしてはおかぬ。こんなに怒りを覚えたことはない!!!
そなたを切り刻んで、獣のエサにしてやる」

「九蛇の“覇気”か…!!」

「ハンコック!!」

「はい♡」

(面白いな、コレ)
















怒りで我を忘れるほどだった顔のハンコックが、ルフィに名前を呼ばれただけで頬を赤らめてこっちに振り返る




もはや、コントだよ

















「そなたたちは必ず生きてここへ来ると信じておった。これを…!! 兄の手錠のカギじゃ…!!」

『なんで持ってんの?』
















スッと出された小さなカギをルフィはそれを受け取った














「ハンコック〜!! おめェってやつは!! ありがとう!! 恩にきるよ!!」

「よ…よよ…よいのじゃ、よいのじゃ、気にせず。先を…先を急ぐのじゃ、ルフィ…!!」

「ありがとう!!」

『なんで持ってんの』

「ありがてェな、またあいつの世話になった!!」

『いやなんで、カギ持ってんの』

















誰か、誰か説明してよ

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2023年3月1日 11時

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