52話 現る、きょうだい ページ41
ー数分前ー
「なにが起きたんだよォ!!!」
突然にして海が持ち上がり、高く高くなって進み始める
『これ、津波が凍ったってとこかな…』
「おい、異端者」
『ん?』
「下を見てみろ、答えがわかる」
クロコダイルに呼ばれ、軍艦から降りて凍った大波の上を歩いて下を覗き込むと、爆発や叫び声、戦う姿が見えた
つまり
「もう“戦争”は、始まっチャブルなのね!!!」
『そのようだね』
つまり、エースを救い出す戦いはもう始まっている
「お前ら聞け!!! おれのアイデアで、これを乗り切る!!
ここまで来たのに急がねェとエースの処刑時間までもう3時間もねェんだ!!!」
ルフィの提案したそのアイデアとは…
「なにをォ!!? この凍った波を船で滑り降りるだァ!!?」
「それしかねェ!!! まず、この氷に埋まった艦を氷から外すんだ!!」
「軍艦だぞ、バカカネ!! 動かせるわけがないガネ!!」
「力を合わせれば必ずやれる!!!」
『まったく…そううまくいくわけ』
呆れて何も言えずにいると、静かだった電伝虫が鳴った
《全艦、全兵に連絡!
目標はTOTTZ、陣形を変え通常作戦3番へ移行。準備ぬかりなく進めよ
整い次第、予定を早めエースの処刑を執行する》
「え」
『は?』
エースの、処刑を、早める?
「「急ぐぞ〜〜〜〜!!!!」」
全員が氷の海を思い切り壊すと、艦は反対の方へと進んでいく
「「あ」」
ガラガラと落ちていく氷と共に、海へと滑り降りる作戦は実行されずただ真っ逆さまへと艦が落ちていった
ドッパァァァァァアン!!!
下に張っていた氷が割れ、海へと落ちていく
(ルフィ…!!)
悪魔の実の能力者はカナヅチで、溺れてしまう
ルフィを探していると、すでにジンベエがルフィを回収してくれていたから、大破した軍艦へと泳いだ
『ぶはっ!はぁ…はぁ…ジンベエ、ルフィを!!』
「あぁ!」
「し、しぬ"がどおぼっだ…!!」
涙目でグスグスしているルフィに『しゃんとしな!』と腹を殴った
『さあ、着いたよ』
「……いた」
「ルフィ!!! 青子!!!」
「エ〜〜ス〜〜〜〜!!! やっと会えたァ!!!」
『いっぱい怪我してる』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2023年3月1日 11時