51話 地震人間 ページ39
ーマリンフォードー
湾内に現れた白ひげは、逞しい腕を交差させると、そのまま大気を殴るように腕を振った
ﾊﾞｷﾊﾞｷ
ﾐｼﾐｼ…ﾊﾞｷ!!
「なんだ!?」
「大気にヒビ!!?」
すると、ボコォッと歪み始める
海が、地面が、歪みやがて大きな爆発を生む
「まずいぞ、あの水面の高さ…!!!」
「反対側にも!!!」
「海震!!!」
白ひげの姿を見て、処刑台に座り込んでいるエースは思い返す
最愛のきょうだいたちと別れて、海に出た後めきめきと頭角を表す海賊として成り上がったエースは、四皇の白ひげの首を狙ったが、彼にはどうしても勝てず彼の船に乗りながらも虎視眈々と狙っていた
だが、どうしても勝てず白ひげの仲間たちと触れ合うことで、彼らの仲間になることを決意し、自分の出生を白ひげに話すも、拒まれることなく受け入れてもらった
そして、しばらく彼の船に乗ってから…仲間が殺された
だから、船を降りたエースは仲間殺しをしたヤツを捕まえるために出た矢先に戦いに負け海軍へと引き渡されたのだ
「オヤジ…みんな…おれはみんなの忠告を無視して飛び出したのに、なんで見捨ててくれなかったんだよォ!!!
おれの身勝手でこうなっちまったのに……!!!」
「いや…おれは行けと言ったハズだぜ、息子よ」
「……!!? ウソつけ!!! バカ言ってんじゃねェよ!!! あんたがあの時止めたのにおれは…」
「おれは行けと言った。そうだろ、マルコ」
「ああ、おれも聞いてたよい!! とんだ苦労かけちまったなァ、エース!! この海じゃ誰でも知ってるハズだ
おれたちの仲間に手を出せば、一体どうなるかってことぐらいなァ!!!」
「お前を傷つけた奴ァ誰一人生かしちゃおかねェぞ、エース!!!」
「待ってろ!!! 今助かるぞオオオ!!!」
全員がエースを助けるために叫び出す
その時
ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ
「そら来たぞい。さっきあいつが仕掛けた“海震”が…“津波”に変わってやってくる…!!」
「“グラグラの実”の「地震人間」“白ひげ” エドワード・ニューゲート!!!
戦力で上回ろうが勝ちとタカをくくるなよ!!! 最期を迎えるのは我々かも知らんのだ……あの男は、世界を滅ぼす力を持っているんだ!!!」
攻め入るは「白ひげ」率いる新世界47隻の海賊艦隊
迎え撃つは政府の2大勢力「海軍本部」「王下七武海」
誰が勝ち誰が負けても世界が変わる
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
