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「どうしたんじゃ、青子くん」
『…いや』
操舵輪を持っているジンベエの問いかけに、うまく答えることができずにそのままぼんやりとした答えを返すと「大丈夫じゃ」とジンベエが言った
「白ひげのオヤジさんも来る…エースさんの救出はきっと、うまくいく」
『…………………………この世に』
「？」
『うまくいく作戦は存在しない』
どれだけこちらが練り考えても、どれだけこちらが対策を取っても、相手は数手先まで読み込みさらにはそれを破壊して走ってくる
どれほど、どれほど予防線を張ってもきっと誰かを傷つけ嘲笑う
「まるで、お前さんの経験上の言い方じゃのう」
『そうだね、ガキの頃からずっとそうだったよ』
「………お前さんは、一体何者なんじゃ？」
『異世界から来たただのヒーローさ』
ジンベエはクエスチョンマークを浮かべるばかりで「答えになっティブルよ」とイワちゃんに言われた
「ヴァナタ、本当に何者？溺れることのないその体でまるで悪魔の実の能力者のように力を使うなんて…見たことないわ」
『まあ、説明したら長くなるんだけど』
これまでの経緯を説明すると、2人は口を大きく開けて聞いていた
「その話がもし本当なら、ヴァナタどうやって帰るつもり？」
『さぁ？なんとかなるさ』
「軽いのう…もし戻れんかったらどうするつもりじゃ」
『このまま、ルフィの船に乗るさ。この生活も結構気に入っててね』
戻れなくても、心では繋がっているから
「それでは、お前さんが…」
「おーーーーい、ジンベエ!!」
『！』
「もう見えてきたぞ、“正義の門”!!」
ルフィの叫びにつられて顔を向けると、そこには確かに「正義の門」があった
あとは、この門をどうやって突破するか
「遅いくらいじゃ…風が手伝えばもっと早く着いたハズ
さて、あの門をどう超えるかのう」
『壊すか』
「青子、ほんと物騒だな」
いや、「正義の門」は中からでしか開けれないんでしょ？
つまり、本部からしか開けれないってことだ
本部にいる協力者なんていない
つまり
『ぶっ壊して中に入る』
「おめェの姉貴、ほんと物騒だな」
「まァ、普通だな」
「どこがだよ!!?」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
