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「声が…」
「治療の途中で激痛が消えることはないよ…!!
つまり、途中で声が途絶えた時は…」
じわじわと流れ出てくる大量の血を見て、その場にいた全員が悟る
2人は、死んで
ﾄﾞﾝｯ!!!
「「わあっ!!」」
ﾄﾞﾝｯ！
ﾄﾞﾝｯ！
「え…」
扉が、大きく、叩かれている
「ぐうぅう〜……」
『あ"ーーーーー…………』
「…え？」
「メ〜〜〜〜シィ〜〜〜〜ッ!!!!」
『開けろォオ〜〜〜〜!!!!!』
「麦ちゃん!!! 青ちゃん!!!」
扉の奥から2人の大きな叫び声に、全員が驚き歓喜する
「ウ…!!! ウソでしょ〜〜〜〜!!? どういうことォ!!?
まだ1日も経ってないわよ!!?」
ﾄﾞﾝｯ、ﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ!!!
ﾊﾞﾝｯ!!!
「「ぎゃああああああ!!?」」
いきなり扉が破壊され、ジャラジャラと落ちた鎖すらも一瞬にして消えていく
赤い血溜まりの上にぱちゃんと細い足首が見える
『はぁ…はぁーーー…』
「青ちゃん！」
『すぐに、メシ、持ってこい』
「「は…はい」」
ギロリと迫力のあるそんな目で睨まれては、全員が青ざめて急いで食料を持ち運ぶことしか選択肢はなかった
「食糧を運べー!!!」
「どんどん運べー!!! 生でもいい、量だ!! 量!!」
ガツガツと洞窟の奥へと食べ物が吸い込まれていき、30分ほどこの状態で止まることを知らずカマーランドの数日分の食糧を全て平らげていく
「なんという生命力っカブル」
ガラン、と食べ終えた食器類がそこら中に散乱し、洞窟の扉の奥では、人間ではないような姿をしたルフィと、フラリと立ち上がって骨付き肉を食べ終えた青子が立っていた
「ん〜〜〜〜!!! ん治ったァ〜〜〜〜!!!」
『マゼランぶっとばーす!!!』
血まみれの姿で拳を突き出して叫び出す2人に、ニューカマーランドの人間は驚いた
「うおおおオオ〜!!! エネルギーを吸収したァ〜!!!」
「なんてやつらだ、お前らは!!! 人間じゃねェ!!!」
「あのマゼランほ猛毒受けて生還するなんて!!! なんてやつらだ!!!」
「たった20時間で猛毒に勝った!!! とんでもねェ奇跡だァ!!!」
わっしょい、わっしょいと胴上げされる青子とルフィに、イワンコフも疑いの目を向けるばかりだった
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
