45話 奪え、軍艦 ページ25
「甲板へ打ち上げるぞ、しっかりつかまれ」
「え!? なななに!? なんて言ったんだ、オイ!!」
『お前、マジで何しに来たの』
ギャーギャーと騒ぎたてるバギーにガチで問いかけた
チャプチャプと静かに波が寄せてくる海面にいる私たちは格好の獲物だが、それを狙い落とせるほどの技術は今の海兵にはないのだろう
「“魚人柔術”」
「おい、異端者！どうにかしやがれ!!」
「おとなしくしてろ、貴様…」
「“水心”」
『3秒待ってな。なんとかしてあげる』
「ホントか!?」
「“海流一本背負い”!!!!」
「どうやって助けてくれるつもりだ、てめェ!!」
『え、知らない』
「なにィ〜〜〜〜!!!?」
「お前、なぜ来た」
あああああああ！と叫び始めるバギーに『さあ、構えなへっぴり腰！』と足腰に力を込めて足場にしっかりと足をつける
ｻﾞﾊﾞｯ
「うぎゃあ〜!!!」
『うわああああ!! すごい!!』
大きくあがった水柱の上に乗った私たちは、そのまま海軍の軍艦のヘリに着地した
「なるほど、着いた…」
『う〜ん…!! 楽しい!!』
「気楽だな、てめェ…」
軍艦の甲板のど真ん中に降り立てば、海兵たちは一気に私たちを取り囲んでくる
「艦を奪いに来たんだ!!! 絶対に渡すな!!!」
「能力者は海に落とせばこっちの勝ちだ!!」
「誰を海に落とすって？」
「身の程を知らねェようで…」
『落とせるもんなら落としてみなよ』
落ちる気なんてさらさらにないから、やってみなよ
「魚人空手…“槍波”!!!」
ﾎﾞﾝ！
「オイオイ…」
『ジンベエーーッ!!! なにやってんの、壊すなバカたれ〜!!』
「おお…うっかりした！その艦は、わしらが使う艦じゃった!!」
『ったく…』
「今だ、やれーーー!!!」
『！』
背後から飛び上がってくる海兵たちから上へとジャンプして避け、ポーチの中に入れてある小さな弾薬を投げつける
「な、なんだ!?」
『お初目に披露する、爆薬さ!!』
「に、逃げろ〜!!!」
『衝撃にご注意くださーい!!』
ﾄﾞｺﾞｫﾝ！
「おい、異端者！派手にやるな！が使えなくなったらどうする!!」
『直しゃいいじゃん』
「てめェ…」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 65人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
