元殺し屋はヒーローから海賊へ3【頂上戦争編】 (ページ22)

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44話地獄もいいところページ22

マゼランの毒により、一度は閉ざされたLEVEL2から運よく脱出し、正面入り口を目指すのはキャプテン・バギーと愉快な囚人たち
現在、LEVEL1

激戦区LEVEL4を抜け、LEVEL3飢餓地獄を走るのは、“麦わらのルフィ”と“世界の異端者青子”率いるニューカマー軍団
そして解放され戦力を増す囚人たち

それを追うのは地獄の支配者“監獄署長マゼラン”

そして、やられては復活を繰り返す4人の獄卒獣たちは、リフトに乗りLEVEL1へ回り込む

裏切った看守長シリュウによって、外部への連絡回路は閉ざされ、獄内の情報はどこに伝わることもなく、かつてないこの大事件は、まさに水面下の拡大の一途を辿る

差し迫るエース公開処刑まであと、4時間半

「軍艦と監獄船は、監獄を囲むように配置されている
誰か一隻奪い取れれば処刑までに、マリンフォードへ着ける!!!」

「おかしいな。“ドクのやつ”、さっきまですぐ後ろにいたのに!!」

「さっき、イワさんとイナズマが下の階(フロア)で立ち止まってたわ」

「じゃ、もしかしてイワちゃんたちドクのやつと戦ってんのか!? じゃ、戻ろう!!」

「ジョーダンじゃないわよーう!! もしそうなら尚更前へ進まなきゃ!! 信じるのよう!!“奇跡の人”の力を!!!」

たしかに、イワちゃんとカニちゃんが残ったっていうんなら心配だけど、それでも戻ってる時間はない

「どうしたってんだ、こよ階(フロア)は。手薄にもほどがあるぜ」

「妙じゃのう。檻を見渡しても囚人たちの姿が見えん。誰が逃したんじゃ…」

『どうでもいい…とにかく、LEVEL1へ急ごう』

(エースさんから聞いとったが…まさか、これほどまで…!!)

『…？なに、どうかした？』

「いや、なんでもない」

『？』

(これもまた、才能…!! エースさん、あんた…！)

なんか言いたげだったジンベエに聞いてみても、なんにも答えてくれないから仕方なく前を見てLEVEL1へ通じる階段を駆け上がった

「LEVEL1!!」

『あ』

「獄卒獣!!? 4人いるわよーう!!?」

「青子！」

『了解、キャプテン』

ミノタウロスたちを筆頭とした4人の獄卒獣を思い切りにKOし、道を開けさせた

「「え〜〜〜〜っ!!! 麦わらァ〜!!! 異端者ァ〜!!!
あ…あ…あれは、七武海の…ジンベエ!!?」」

「あ、よかった!! お前ら無事だったのか!!」

『へー。悪運だけはあるんだ』