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「だが、運命はお前らを守った………!!!
白ひげの船で大罪を犯したおれをずっと追いかけていたエースは、くしぬもお前らのきょうだいだった!!
弟と姉を殺しに行くというおれたちを、目の前にしてあいつの退路は断たれた!!」
『………(ギリッ』
「わかるか?おれたちを逃がせば…白ひげの名を汚すだけでなく、弟と姉が殺されちまうからだ!!」
「運命に“偶然”などないのである。つまり」
「船長が無事“七武海”になり、名を揚げた今、もう貴様らの命に用はない」
「ウィーハッハッハ、立派に戦ってたぜェ。おめェらのきょうだいはよ!!!」
お腹にあったはずの食べ物はすっかりとなくなり、胃がすっきりとしている
お腹は空いてない…消化が早い気がする
頭の中はやけにクリアになってて、視界も良好で、だけど口の中は血の味が広がってて、手袋の下からでもわかるほど、自分の手は今血が滲んでいる…
「エースの墓前でよくよく礼を言うんだな…!! あいつが現れなかったら、本来死んでたのはお前らだ、麦わら、異端者」
「だったら今…!!! やってみろよ!!!」
『ブチ殺す』
ドズン!!!
「どわァ!!!」
「船長!!!」
思い切りルフィと共に黒ひげを殴り飛ばし、内壁へとめり込ませた
「エースは死なせねェっ!!!」
『!』
「ぐえっ!!」
黒ひげの体からなにやら黒いモヤが出始めたので、飛び込んでいくルフィの首根っこを掴んでジンベエへと投げ飛ばした
「ルフィくん!?」
「おい、青子!!」
「“
『殺す』
バゴン!!
「ぐああああっ!!!」
「!!?」
「船長の能力が効かない!? 悪魔の実の能力者じゃないのか!?」
「てめェ…!! 異端者…!!!」
ガラガラと再び壁にめり込んだ黒ひげの胸ぐらを掴み『汚い口で、私の弟の名前を語るな』ともう一度殴った
「待て、青子くん!!! もうよせ!!!」
『放せ、放せジンベエ!!! こいつは…!! 私の弟を!!!』
「今はいかん!!! 耐えろ!!!」
『苦しめてやる…!!! 私の弟に手を出したことを後悔するほどに…!!! 苦しめて、なぶって、殺してやる!!!!』
「耐えろ!!
『ぐぐっ…ゔぅーーーッ!!!』
ジンベエによって黒ひげの命を奪うことを止められた私は、怒りをジンベエに向ける
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2023年3月1日 11時