元殺し屋はヒーローから海賊へ3【頂上戦争編】 (ページ12)

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39話死に場所をくれページ12

「ちょっと昔ね…コイツがまだルーキーと呼ばれた時代…!!
大丈夫よ、万が一ヴァターシたちを裏切るような行動に出ても、ヴァターシが押さえ込むから…一切信用できないけど…」

『イワちゃん、なんでそんな自信満々なの？』

「ン〜〜〜〜フフフ、ヴァターシはコイツの“弱み”をひとつ握ってる…!!!」

「あ、てめェ！」

『……………へぇ〜〜？』

「青子、悪ィ顔だぞ」

くるりとクロコダイルを見て、ニマニマと笑みを浮かべる

『へぇ〜〜？イワちゃんに〜〜？ふーん？教えて欲しいなぁ〜〜〜〜？知りたいなぁ〜？』

「貴様にだけは絶対に言わん…!!!」

『じゃあ、大人しく“力”だけ貸すんだな。それなら、余計な詮索はしてやらん』

「貴様……!!!」

『まぁ、裏切ったら…私がお前をぶん殴る』

「ン〜フフフ、さすがね」

裏切れるもんなら裏切ってみろよ、という顔で睨みつけていると「後生の頼みだ!!!」という叫び声が聞こえて後ろを振り返った

「わしも連れて行ってくれ!!! 必ず役に立つ!!!」

『…………』

「エースさんとは…彼が白ひげ海賊団に入った時からの付き合いじゃ
弟と姉がいるという話は散々聞かされてきた…!!! わしは、この戦争に反対したことでここにおる!!! エースさんを救いたいんじゃ!!! 頼む!!! わしに、死に場所をくれ!!!」

『…………』

「青子」

『やだね、出してやんない』

「な!!? 何故じゃ!!?」

「えーーー!?」

「あら、これはまた意外」

ルフィは出す気満々だったらしいが、私は舌を思い切り出して拒否した

『死に場所をくれ？後生の頼み？言っとくけど、死ぬために助けに行くんじゃない』

「！」

『エースも、白ひげのおじさんも、ルフィも、みんなも、もれなく救けて勝つんだ…命を懸けるなとは言わん
だけど、本当に死んで救けるつもりなら私は出さない』

「………………」

『役に立つというのなら、それ相応の仕事をしろ。死ぬな。死ぬ気で戦うってんなら、出してやる』

「青子!!」

「…………わかった、死なずに死ぬ気で戦う!!」

『…うん！』

必死な真剣な目を再び向けてくる男に私は笑って答える

「カニちゃん、出してくれ！」

「おい、大丈夫か。我々はコイツの危険度も人格も一切知らない!!」

「いいんだ、出してやってくれ。青子が決めたんだ、大丈夫だ」

「しかし…！」

『大丈夫！エースの知り合いに、悪い人なんていないから』

「………かたじけない!!!」