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「ライオコット島のマグニード山というところに、ヘブンズガーデンという天空の力を受け継ぐ者たちと、デモンズゲートという魔界の力を受け継ぐ者たちがいたんだ」
『豪炎寺くん、精神科医かはわからんけど、お父さんに診てもらった方がええよ』
「信じてないな？フィディオに聞いてみろよ。一緒に戦ったから」
『うっそや〜！』
ジトリと見られてウチは絶対嘘やと思ったのに、豪炎寺くんがそのまま話を進めてく
え、ウチは無視の方向なん？
「天界の人間は、魔王の封印のために、魔界の人間は、魔王復活のために、それぞれ生贄を差し出すことになっていたんだ」
『生贄…響き的に嫌な気がする…一応聞くけどその生贄って？』
「奴ら、土産物を買ってきてた浦部と財前って奴らに腕輪をあげたんだ。白と黒、少しデザインの凝ったものを
白い腕輪は浦部が、黒い腕輪は音無がつけたんだ」
『…ん？音無さんが？なんで？』
「財前はデザインが気に入らなくて、音無に譲ったんだ」
『ほー…』
デザインが嫌い…
ん？財前？
『話変わってまうけど、財前ってあの財前総理!?』
「あ、あぁ…その娘だよ」
『豪炎寺くん、えらいすごい人と知り合いやな…』
「まあ、それはいいとして…それで、腕輪のことは一旦置いてフィディオやエドガー、各チームの代表キャプテンが来てサッカーをやろうってことになったんだ」
『だいぶ、端折ったよな？』
ここまで丁寧にわかりやすく説明してくれてたはずの豪炎寺くんが説明を放棄した
マジか、最後まで丁寧にやってや
「サッカーを始めたのはよかったんだが、天気が最悪になってきて…雷も鳴り始めてな…」
『それは流石に続けられへんな』
「あぁ…一旦中止しようってことになったら、腕輪が光り出してそれぞれの腕輪を使って生贄を選んでた天界の人間と魔界の人間が、浦部と音無を連れて行ったんだ」
『だいぶ端折ったのはわかるけど、選んだって言うよりも強制やん』
「それで、円堂たちが浦部を、俺たちが音無を助けに行ったんだ」
『へぇ…』
「まあ、音無を率先して助けに行ったのは鬼道なんだがな」
『……ん？鬼道くん？音無さんと付き合うてんの？』
「……あの2人、血のつながった兄妹だぞ」
『…………えぇっ〜!!!!?』
目を丸くして言うた豪炎寺くんに『嘘やん!!』と言ったけど、事実らしい
だって、似てへんやん!!
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2023年3月1日 11時
