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『大体…なんで国の人間が法律事務所に来てんの!? バカなんじゃないの!?』

「あーもー、うるさいなぁ…」












なんとか起き上がって倒れてきたバカルマにそう怒鳴ると「相変わらず、そういうとこ変わんないんだから」と呆れながらも笑っている
なんだこのやろう

















「白樺先生、その人は?」

「どうも。赤羽カルマ、経済産業省の者です」

「けけけけ、経済産業省!?」

「白樺、お前なんて人間と知り合いなんだよ!!」

『って、言われてもね〜』

「くくくっ…」















くつくつと笑っているカルマに『んで、何の用なのさ』と立ち上がると「あぁ」とカルマも同じく立ち上がった

















「ちょい、ちょいちょい」

『ん?なに?』

「ほら、早く」

『だからなに』














手招きをされて顔を近づけると「あのさ」とコソコソと言われる















「都知事候補の高山ってやつ、匂うから」

『…はぁ?』

「それだけ」

『…は?それだけのためにここに来たってわけ?』

「うん。それ以外になにがあるのさ」

『あんた、実は暇でしょ。干されるよ?』

「安心しなよ。瑞姫と違って俺は優秀だから」

『きぃーーーっ!! あんたホンット昔っから変わらない!!』












地団駄を踏んでいると「でもさ」と不意に優しい声を出してきた

















「変わってなくてよかったよ」

『…当たり前でしょ?白樺さんなんだから』

「うん、だから安心した」
















大翔のデスクに腰をつけるようにしたカルマに、「あの、赤羽さん」と佐田先生が恐る恐る声をかけていく
カルマは「はい?」と当たり障りのない返事をした
















「あなたは、白樺とどういった関係で?深山とは違うのか?」

『あー…カルマは』

「ただの友達です」

「友達?」

「えぇ。学生の頃、俺が通学パスを落としちゃって、それを拾ってくれたのが瑞姫なんです。それからは、意気投合しちゃって」

「へー」

「友達、ね?つまり、お前は瑞姫がどういう人間なのかをよく知ってるわけか?」

「まあね。キミよりは、深く知ってるけどね」
















バチバチっと火花が散る中「お前、イケメンの友達多いな」と明石さんに言われる
まあ、イケメンが多いのは認めよう

















『安心しなよ、明石さん。あと何人かいるよ』

「どこをどう安心する要素が?」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年12月27日 10時

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