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66-4 ページ28

「じゃ、行ってきまーす」













カバンを片手にさささっと歩いていく大翔に『あ、うん』と言って見送る
立花さんが慌てて走ってついて行き、私は見送った

















「行かないのか?」

『あ、うん』
















ショーターの問いかけに私が頷くと「お前、あのJと知り合いだったんだな。しかも幼馴染かよ」と明石さんがコーヒーを飲みながら言ってくる















「明石さん、知らなかったんですか?」

「いや知らない知らない」














オックンの問いかけに明石さんが答えると、佐田先生は斑目さんを見た
















「なぜ、あのJとかいうのを通したんですか?」

「彼が2人の知り合いだと言うからね。忙しい中で会える時間が今日だけだったと」














斑目さんがさらっと答えると「ほんとに幼馴染なの?」と佐田先生が言う

















『はい。小さい頃からの幼馴染です。スヒョン、韓国人と日本人のハーフなんです』

「顔面強」

『いきなりアイドルになるって言って韓国に行った時はびっくりしましたけど、まああの顔面だし』















トントンと資料をデスクで合わせていると「いや、幼馴染って…」と佐田先生がブツブツと言う

















「それにしても、白樺さんに対してあの態度は絶対…」

『いつもあんな感じなんだけど…大翔よりはひどいかも』

「深山より?深山よりやばいのか?」

『私、スヒョンと出かけたら絶対荷物持たないもん。全部取られる』

「世界的アイドルが荷物持ち!?」













信じらんねー。とシンがぼやく中「幼馴染ねぇ」とアッシュが不貞腐れるように言う

















「まぁた厄介なのがきたな、アッシュ」

「…いいさ。障害があればあるほど、燃えるだろ?」

「そのポジティブ思考なんなの?」

「俺が屈すると思うか?」

「思わないのよ。思わないから怖いのよ」

「あははは」

「アッシュって、頭いいのに瑞姫が絡むと途端にバカになるよな」















アッシュのポジティブ思考に3人が呆れているのに対して、アッシュは相変わらずの自信のある顔で笑っているから、さらに3人は呆れている

















(まあ、健ちゃんいないだけでマシか)



















あのゴリラな幼馴染は今はどこで何をしているんだろうか

67話 食い違い→←66-3



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年12月27日 10時

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