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佐田先生の放った言葉に納得した
この人は、このギャグをずっと頭の中で温めていて、自分で吐き出していたのだ
佐田先生は今にも爆笑寸前だったけど、少し離れていたアッシュたちを含めたパラリーガルたちはシンと静まり返っている
大翔も真面目な表情を浮かべている
「謎は……すべって解けた」
(うわあ…)
ウヒヒヒ、と笑っている大翔に、「すべってないよ、別に」と佐田先生は真顔に戻り何故か反論した
「すべってないよ、いつも言ってるのと同じくらいだよ。むしろちょっと俺の方が上。ちょっと上」
すると、大翔は佐田先生に寄ってきて写真を見せた
そして、男性と女性を指す
「彼と彼女は……ネクタイ関係」
サーっと冷たい風が吹き荒ぶような音が刑事事件専門ルームに流れ込む
大翔と佐田先生以外が冷たい視線を向けているのに対して、2人はお構いなしに同時に吹き出した
「それは、肉体……うー、やっぱ敵わないや」
「2人のツボがよくわからないんだよな」
「ただの親友だろ」
「わからなくていいだろ」
「アッシュ…」
「お前、よくこんなこと付き合えたな…」
『ハハハハ〜』
ショーターからの哀れみの目を向けられて、私は乾いた笑みを浮かべるしかできなかった
ー翌日ー
「お忙しい中、時間をお割きいただき、申し訳ございません」
翌日、私と大翔、佐田先生、立花さん、アッシュは、山城家に向かった
広間に座って待っていると、山城家の一族が入ってきて、ずらりと並べた座布団の上に順番に腰を下ろした
「皐月ちゃんの弁護活動は、ちゃんとやってもらえてるんでしょうか？」
「それは、もちろんです」
功一さんの質問に、佐田先生はしっかりと答えて、ひとつ咳払いをしてから「深山」と催促した
「情状酌量どころか、無実を証明できそうなんです」
「どういうことですか？」
「皐月さんは誰かを庇っています。真犯人は……この中にいます」
笑顔を浮かべながら言う大翔に、一族全員の顔が硬直した
お茶を出し終えたお手伝いの女性も、一瞬硬直しつつも、そっと襖を閉めた
「まずはこちらをご覧ください。これは司法解剖の結果です」
大翔はファイルに入った、「解剖立会報告書」を畳の上においた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年12月27日 10時
