61話 奇跡の再会 ページ2
私の名前を呼び、さらには目を見開け、驚きの表情に染まるのは、前世の友人であり、共に超生物の命を狙い、切磋琢磨し合った仲間、木村正義だった
ちなみに、ジャスティス
『えっ、えぇっ!?』
「知り合いか？」
『あ"っ、い、いやぁ…』
佐田先生に聞かれて私はやんわりとその場から離れて『ちょっと来い』と、木村の腕を強引に引っ張って山城家の外に出た
『なになになになに!? あんた、覚えてんの!?』
「そういう態度ってことはお前も覚えてるのか!?」
『木村、お前の名前は！』
「ジャスティスだ！」
『あ"ーーーーーー!!!!! ジャスティーーーーーース!!!』
「お前、相変わらずだな…」
ドン引きされるがままに木村の肩を掴み、『覚えてる人に、しかもE組に会ったのお前が初めてだよぉ！』とぐわんぐわん揺らしまくった
「お、おい！目がまわるからやめろ！バカ！」
『お前、今回も警察官なの』
「あぁ！この名に恥じないものは、これだからな」
『今生までジャスティス受け継いでちゃそりゃなるわ』
誇らしげに言う木村に「お前は？なんでこんなところに？」と聞いてくるのに私は肩をすくめながら答える
『弁護士としてね。私を雇ってくれてる人がここに来て欲しいって
そしたら、こんなことになってたわけ』
「え、お前バレーは？」
『辞めた。続ける意味がわかんなくなったからね』
「そっか…なあ、俺以外には会ってないんだよな？」
『うん。みんなも…？』
「あぁ、今でも集まってるよ。いないのは、お前だけ。ちなみに、律は今でも健在だよ。元気にネットの中で過ごしてる」
『そっか…よかった』
嬉しそうに笑っている木村につられるように笑うと、さっきのことを思い出す
『あのさ、となりに』
「ウン、いたよな…あのイケメン」
『ごめんだけど、私が覚えてることあいつには絶対バラさないでね』
「え、なんで？恋人なんだろ？」
『違いますー。仕事仲間ですー。あと、私が覚えてること教えてませーん』
「なんで!? お前ならすぐに教えてそうなのに」
『いやぁ、ここまでちょっと色々あってさ〜。気まずいと言うかなんというか、まあ…事情があるんだよ』
いつもの「白樺瑞姫」のトーンで言うと、「まあ、お前がそうならそうでいいけどさ」と言う木村
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年12月27日 10時
