15話 旧友 ページ15
レジーナside
『んで、なぁんでここにいるの?しかも、銃まで使って』
「す、すみません…」
椅子に座った僕の前に正座をしてへこへこと小さくなるピートにアッシュや看守、しかもマックスまでわけがわかっていなかった
だが、看守に関しては
「バレちまったな、ピート」
『お前もか…』
「コッポットさん」
『あのなぁ…いくらなんでも、冗談が過ぎるんじゃない?私はてっきり、あいつらだと思ってたわけで…下手したら本当にへし折ってたんだからね』
「ちゃんと認識してから手を下さないのは知ってましたから」
『そんなところを信頼しないでほしいね、オイ』
呆れてため息ばっかり出る
「レジーナ、こいつらは」
『……インターポール』
「国際警察!?」
「なんでそんな奴と知り合いなんだ!?」
「レジーナさんは僕がインターポールに入るきっかけを作ってくれた人なんです」
「はぁ!?」
「僕は昔、犯罪者のところにいたことがあったんです。だけどそこでレジーナさんに出会って助けてもらいました
そこからも助けてもらって…インターポールに入ることにも手を貸してもらって…」
『いいじゃんもう…昔話はさぁ』
「だからレジーナさんには、本当に大きな恩があるんです」
『だから、それはオールが』
「それでも、お二人のおかげです」
『……………………』
「諦めちまえ。こいつの素直さは知ってるんだろ」
『うるっさい、コッポット』
ガンッと蹴っ飛ばす
「インターポールと、追われる身の人間が友達、ねぇ」
『別に変なことはないよ。あれってどれぐらいだっけ』
「確か3ヶ月ぐらいでしたね」
『そうだっけ?』
「はい」
「んなことより、お前の怪我大丈夫なのかよ。あの時、エルカルディアが」
『全治1年半。今は完治してるけど、時たま痛むよ』
「………………」
『なにその顔…まるで僕があんたらを恨んでると思ってる?』
両手を組んで頭の後ろに組めば、2人は下を向いた
『…そりゃ恨んでるよ。当たり前でしょ…あんたら、それほどのことをしたんだから』
「………」
『…フィートのこともオールのことも、僕はなにもできなかった…』
「それは!」
『…あの子たちの人生だからなにも言えないけど…僕はあんたらを絶対に許さない』
「……」
『…でも、あの時…止めてくれてありがとう。さすが、じいちゃんの弟子だよ』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年9月5日 11時