14話 図書室 ページ11
ルーイside
ガチャン、と黒電話の受話器を置いた
背もたれに背中を預けてはぁーと大きくため息を吐いた
レジーナとの出会いはお互いが7歳の頃に出会った
レジーナは見た目からして他人を寄せ付けない尖った空気でいた。最初、俺もあまり話しかけていけるような空気じゃないと思って遠巻きに見ていたけど
レジーナのことを知って、レジーナが何を欲しがっていて、レジーナが何を守りたいのか知って、こいつは普通の奴なんだってわかった
こいつが荒れていようが、何をしていようが、俺たちはきょうだいだ
きょうだいでいないわけがない。だって俺たちは、離れていてもきょうだいだから
(お前が何をしようと、どんな立場でいようと俺は…)
お前の味方だ
レジーナside
“約束する。俺は、俺は絶対に死なない!!!”
『……………(パチッ』
1人の牢獄の中、冷たいベッドの上で小さくなって眠るなんてこと、もう慣れたものだった
小さい頃からずっとこんなこと日常茶飯事で、慣れないと生きていけなかった
『…………………』
この暗闇も、この冷たさも、寂しさも
慣れないといけなかったから
ー翌日ー
『ふあっ…』
大きなあくびをしながら解放された牢屋から出て体を全力で伸びした
んーーっ!と力強く伸びをしたあと、軽くストレッチをして歩く
アッシュとマックスの姿はなく、僕はただ歩いていくと目の前に3人組が現れた
「よぉ、お嬢ちゃん。昨日はよくもやってくれたな」
『えーーーと…おじさん』
ガーベイだ、ガーベイ
「ちょっと、ツラ…貸してくれるか?」
『……………』
ニヤニヤしているガーベイたちを見て、狙いが僕であることがわかった
『…いいよ』
アッシュside
朝飯を食いにレジーナが来ない。牢屋を見てもおらず、食堂に来ているのだと思えばあの白銀の髪は見当たらない
仕方ないからマックスと共に探しに行く
「レジーナ見なかったか?」
「……さぁ」
「俺、知ってるよ」
「ホントか?どこだ」
「でも、もう手遅れだと思うな〜。さっき、ガーベイたちと図書室に入ってったんだ」
「なにぃっ!!?」
「はぁ!?」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年9月5日 11時