257話 第二次決戦次善策思案中 ページ46
「青山少年は現在、検査結果を待っています」
部屋の中にはホークスやヒーロー、塚内さんなどの面子がおり、私はその中でもブロスたちの横に立った
「青山の件で我々は、一気に動きを制限されることになった
ここにいる者はさまざまな状況証拠や動向からシロと判断し、話を進めます
エンデヴァーさんやジーニストさん、主力ヒーローには現場指揮を執ってもらいます
緊急ですが、内密な会議ということでとりあえ安全第一少数で進めます。青子ちゃん、来てくれてありがとう」
『こちらこそ…』
ポンポンとブロスたちが肩を優しく叩いて微笑んでくれる
「承知の上とは言え、流子たちは来れないのサビしーにゃん」
「すいませんね。メンバーを疑っているわけじゃないんです」
「にゃ」
「にゃ」
(にゃ？)
ラグドールの言葉をオウム返しをするホークスをポカンと見る
「私の“サーチ”悪用されてるにゃんね。全力で協力します、聞かせてください、必要事項ってやつ！」
オールマイトはオール・フォー・ワンと死柄木の小さなマグネットをホワイトボードに貼り付け、ペンの蓋をとった
「これは最善・次善に拘わらず、必ずやらなければならないこと…分断です
スターアンドストライプ戦のレコーダーを観た限り、死柄木弔の強さはオール・フォー・ワンを優に超えている
そしてそのオール・フォー・ワンの力も神野戦を見た者なら承知のはずだ
プラス、タルタロス襲撃時に見せた電波を用いた連携に加え、“思考の共有”がどこまで可能かも不確定」
『…………』
「2人が揃って出てくるだけで、我々は勝てない」
「じゃあ、スターの時になぜ連中それをしなかったんだ」
「名を呼ばれることを避けたんでしょう。“
キュキュッとペンをホワイトボードに当て、２つのマグネットの間に線を引いた
「“最低でも10キロ以上、2人を引き離す”
これが我々の勝利に必要な最低前提条件」
「当然向こうもそうならないようコマを動かしてくるだろうな」
「あぁ、塚内くん。燃え広がり焼き尽くす
火の恐ろしさ。合宿、山荘戦でしかと味わっているその脅威。荼毘が尖兵に来るだけで我々の足は止まる」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年10月21日 10時
