元殺し屋はヒーローになる29 (ページ15)

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248話この男、溺愛ページ15

青子side

バサリと落ちた掛け布団、月明かりに照らされる焦凍の顔
四つん這いで私を見下ろす焦凍はゆっくりと近づいてくる
キスされると思って『だ、だめ』と拒否をするけれどそれすらも聞いてもらえずに唇が重なった

胸がピッタリとくっついて距離がない

『はふっ…あっ…むっう』

食べられる、そんな気がしてならない
モゾッと足を擦り寄せたら焦凍がピクッと反応して固まった

『…？』

「……………」

『焦凍…？』

ゆっくりと離れた焦凍に肩で息をしながら見ると「ごめん…」と隣に倒れた
体を起こして『焦凍、どうしたの？』と言うと背を向けて丸まった

『……………仕方ないよ、男の子だもん』

「言うな…！」

『初めてじゃないんでしょ？トイレ行っておいでよ』

「しばらくすれば収まる、から…」

下半身が反応したらしい
顔を真っ赤にしてプルプル震えている焦凍になんだか申し訳ないと思う反面、あんなことするからと言ってやりたくなった

『焦凍、抜いたことないの？』

「お前とそんな会話したくない…」

『下ネタなんて今更だし…抜いてあげようか？』

「やめろ！」

『なにそれ。さっきはお風呂で裸見てきたくせに』

「それとこれとは違うだろ!! 風呂は悪かった！離れたくなかったからだ！」

布団をかぶって押さえ込もうとしている焦凍に『いいじゃん、減るもんじゃなしに』と悪魔の笑みを浮かべて布団を引っ剥がそうとすると、「やめろ、まじで！」と涙目になりながらガチで防ごうとする

『私に抜かれるのと、トイレでスッキリするの、どっちにする？』

「っ………」

『どうする？』

ギリギリと歯を噛み締めている焦凍の上にまたがる
「やめろ、まじで…」と力なく言っているのに対して『イジワルなことしてきた仕返し』と言う

「んなことしてない」

『した。キスやめてって言ったのにした』

「…好きだから仕方ないだろ」

『いいよなんて言ってないもん』

「あのな…！」

『わっ』

急に起き上がったおかげで体勢が崩れて後ろに倒れそうになった
腕を掴んで焦凍が引き寄せてくれたから頭を打つことはなかったけど、ゴリッと足の割れ目にダイレクトに当たった

(ウソ…こんな、おっきいの？)

「…………ん"…っ！早く退け、バカ…！」

『ご、ごめん…』