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「おおっ!! おにぎりとお味噌汁に漬物！」
「あぁ！お風呂からすぐに食べてもらえるようにと！」
『…………………』
「夜神月？食べねぇの？」
『………………………』
ほかほかの炊き立てのご飯がおにぎりとして用意されていて、お味噌汁まである
ｸﾞｩｩｩｩｳ
「え」
『………………………………』
「腹の音デカ」
「爆豪！これ見たらお腹減るに決まってるだろ!!」
顔を真っ赤にして俯いた
爆豪が馬鹿にする笑いをして私を見るから、出来る限り睨んだ
「まあ、なにはともあれ」
「召し上がれ」
『イタダキマス』
緑谷と一緒におにぎりに手を伸ばした
あったかいおにぎりには海苔が巻かれていて、絵本でよく見るおにぎりだった
口の中に入れたら美味しくて、塩加減もよくて、あったかくて
『っ…ふぅ…』
「夜神月!?」
「あらあら」
『ごめ…っ、なんか…安心して……っ…ちゃんと、戻ってこれたんだって…っ』
「戻ってきたんだよ」
「おかえり、夜神月！」
「もう勝手に出てくの、ナシな！」
『ん、ごめん、ね…っ』
ねえ、兄さんたち…私、ここ好きだ…みんな、あったかい人たちだ
「梅もあるぞ！」
「昆布にしゃけに！」
「明太子にたらこ！」
「シーザーサラダもある！」
『全部食べるっ！』
差し出してくれるおにぎりを食べながら、出てくる涙を拭って大きな口を開けて放り込む
詰め込みすぎて飲み込めなくてお茶をもらったり、楽しい…あったかいご飯を食べた
お腹が膨れて落ち着いた頃にお茶をもらいながらソファに座った
「麗日さんは…？」
「寝ちゃった。安心したら力抜けちゃったみたい。他の子もそんな感じ」
「そっか…」
『みんな、ありがとう。それから、迷惑かけてごめん』
「そだよー、ワン・フォー・オールねー。言ってよねー
手紙のおかげでもう驚きとかそういうのはないんだけどさ」
「“無個性”からトップオブトップの力なんて…大変だったろ」
「どういう感覚なの？」
「そりゃ骨折れますわ」
「夜神月だって、下手しちゃ消し飛ばしちまうもんな」
わやわやと騒ぐA組を見て、帰ってきたんだと再度自覚する
「緑谷と青子が1番眠ィだろ、寝かせてやれよ。なんのために連れ戻したんだよ」
「お前、登場そのポーズって素でやってんの？」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年10月21日 10時
