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28-4 ページ39

「雪都…お前、風邪ひいたのか?」

『な、なんでもないっ』












バッと立ち上がって『先に体育館戻るからね!』と言って賢ちゃんを置いて体育館に戻った












「あ、桐崎!明日のメニューなんだけど…って、どうした!?」

「顔真っ赤じゃん。風邪?」

『ち、違うっ』











パタパタと襟を摘んで風を仰いで、手でも風を送る














「桐崎さん、すっごい顔真っ赤ですね。タオルで仰ぎますか?」

『ううん、大丈夫…』













花ちゃんにも心配されるレベルの顔の真っ赤さにとても恥ずかしくなった












「遊佐、お前なにしたんだ?」

「何にもしてない…はず」

「は?」















ノートを持って花ちゃんと更衣室に向かい、制服に着替えてなんとか赤みがひいた頬っぺたをペタペタ触る












『花ちゃん、まだ顔赤い?赤いかな?』

「今は桜色ぐらいです!」

『うぅ…!』

「りんごみたいに赤くなっちゃいましたよ!?」














賢ちゃんが変なこと言うからだ…!













「遊佐さんと何かあったんですか?」

『へあ!? な、なんでもないよっ!』











わたわたとノートを抱えてバッグの中に押し込んだ













「桐崎さん、遊佐さんのこと好きですもんね」

『好っ…!? 花ちゃんっ!』

「あはははっ!すみません。だって、桐崎さん、可愛いんですもん」

『も〜!』










笑いながらからかってくる花ちゃんに『からかわないでよ…』と少し口を尖らせた












「ごめんなさい。でも、どうして遊佐さんなんですか?幼馴染だからですか?」

『……笑わない?』

「?はい」

『あのね…初めて一緒にバドをやってた時に、大会で優勝したんだ…その時、賢ちゃんすっごく笑ってて…今の笑顔と変わんなくて…そんな笑顔を見て、すっごく…好きだなあって思って』













ポポポと顔が赤くなっているのを自覚する
頬っぺたを押さえながら言うと「桐崎さん、かわいい…」と花ちゃんが懲りずにまた言ってくる












「でも、遊佐さんの笑顔っていいですよね」

『えっ!?』

「楽しそうで!」

『うん』











だから、大好きなんだ












『今の賢ちゃんには内緒ね?絶対内緒!』

「どうしてですか?」

『賢ちゃん、水嶋くんのお姉さんが好きだし、私じゃあんなに綺麗な人には勝てないし…それに』

「あ…あの話」

『うん。だから、いいの』











賢ちゃんが笑ってるのを見てるだけで、いいんだ

29話 ランキング戦、再来→←28-3



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ミホ(プロフ) - 続きを…読みたいです。2人がくっつくとこを見たい…(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (3月7日 23時) (レス) @page48 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 続き待ってます! (3月2日 9時) (レス) @page48 id: a9b99ba3cf (このIDを非表示/違反報告)
キノコ - 続き読みたいです!更新して下さると嬉しいです。待ってます! (6月21日 3時) (レス) @page48 id: ba043a6765 (このIDを非表示/違反報告)
ラズリ - 続きが読みたいです。ゆっくりでいいのでまた更新してほしいです (2023年1月14日 2時) (レス) id: c77d87d099 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごく面白いと思いました!自分のペースでいいので、更新がんばってください! (2022年11月13日 9時) (レス) @page32 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年8月28日 11時

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