27話 休部 ページ34
ー2日後ー
「桐崎さん…」
『ん!?』
「少し、いいですか」
水嶋くんが少し悩みげに聞いてくるのに反応が遅れてしまい『どうかした？』と聞くと、来週の親睦会についての相談があった
「こんなこと相談しても意味ないってわかってるんですけど…」
『花見はイヤ…カラオケ…なんだか、ね〜』
「みんなが勝手すぎて…」
『あはは…レク係の仕事はどう思うの？』
「……なんて、いうか…」
水嶋くんの表情が曇る
『でも、高校生ってそんな感じなんだと思うよ。もっとフラットに考えてもいいと思うよ』
「フラットに…」
『うん。でも、私は水嶋くんのその真面目さは素敵だと思うよ。みんなが楽しく過ごせるように考えてるんだもん
きっとその気持ちが伝わるよ』
「…だといいですけど」
表情が晴れないのに少し気掛かりになりながらも、部活が始まる
「桐崎さん、少しいいですか？」
『？』
水嶋くんが榊くんと基礎打ちを始めるのと入れ替わりに松田くんが話しかけてきた
相談の内容は体力作りについてだった
『うん…この内容ならいいと思うよ。無理のしすぎはダメだけど、これとこれ、これは今日はなしでそれ以外をやっていこう』
「わかりました」
新人戦以降からこんな感じで走り始めている松田くん
体力作りをするのを見ていると、いつの間にか榊くんと水嶋くんが司波くんと打ち合いをし始めている
『元気だなあ…』
「こんにちは」
『こんにちは、花ちゃん。横川くん、遅いよ』
「悪い悪い。…あれ、内田とツインズはまだか？」
『え？そういえば…』
キョロキョロと辺りを見回すと、横川くんが「実はさ」と私に渡してきたのは、退部届
『え…一ノ瀬って…』
「一ノ瀬が？どうして……？」
「それが、海老原先生と理由を聞きに行ったが黙ったままで…」
『…………なんで私に黙ってたの』
「いや、お前忙しそうだったし」
『むぅ』
ほんの少しだけ頬を膨らませると「悪かったって」と謝ってくる
「一ノ瀬は、進学コースだから部活を辞めても学校には残れる
ただ、実績もあるし惜しい人材だから、先生と相談して様子見というか、ひとまず休部という形にしてある」
『……私、話してくる』
「あ、おい！」
体育館を出ようとすると、「ちょっと待て」と横川くんに止められる
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ミホ(プロフ) - 続きを…読みたいです。2人がくっつくとこを見たい…(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (3月7日 23時) (
レス) @page48 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 続き待ってます！ (3月2日 9時) (レス) @page48 id: a9b99ba3cf (このIDを非表示/違反報告)
ｷﾉｺ - 続き読みたいです！更新して下さると嬉しいです。待ってます！ (6月21日 3時) (レス) @page48 id: ba043a6765 (このIDを非表示/違反報告)
ラズリ - 続きが読みたいです｡ゆっくりでいいのでまた更新してほしいです (2023年1月14日 2時) (レス) id: c77d87d099 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごく面白いと思いました！自分のペースでいいので、更新がんばってください！ (2022年11月13日 9時) (レス) @page32 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年8月28日 11時
