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24-4 ページ29

「桐崎さん!!」

『?』












部活の練習が終わって、道具をしまっていると水嶋くんが駆け寄ってきた
持っていた道具を見て「手伝います!」と言って道具を運んでくれる












『ありがとう、水嶋くん』

「いえ!…あの」

『?』

「自主練の抜重ステップの時、ありがとうございました」

『え?』

「桐崎さんのおかげで、次にやるべきことが見えたんです」

『それなら、よかった』













バドミントンの道具をしまって置く場所において、振り返って微笑む













「これからは抜重ステップの練習に力を入れます」

『うんうん!』

「あの、ひとつ聞いてもいいですか?」

『ん?』

「うち、女子のバド部がないじゃないですか…抜重ステップとか、遊佐さんとペアを組んで大会とか優勝してたって、横山さんや遊佐さんが言ってたの聞いて、ちょっと思って」

『うん』

「桐崎さんなら、選手としても活躍してただろうなと思って」

『あーー…』












素直な疑問だろう。なんていったって、あの遊佐賢人と一緒にペアを組んで大会を総なめにしていたのだから




少しだけ視線を外して『私ね』と足元を見ながら口を開いた













『大会で負けちゃって…それまで、賢ちゃんにも負けたことなくて…それがすごくショックで、シャトルの打ち方もわかんなくなって…怖くなって、それで辞めたの』

「え、でも…」

『趣味程度ならできるよ?抜重ステップも…だけど、あんなに大きな大会で、コートに立ってみんなと同じようにシャトルを追いかけるのは、もう…怖くて無理』
















それからは、賢ちゃんと試合はしてない














『あの時、水嶋くんを見てて、ちょっと思った』

「?」

『私みたいに挫折しないで済んでよかったって』

「桐崎さん…」

『あのね、水嶋くん』

「え、はい」

『お礼を言いたいのは私の方なんだよ』

「え?」

『横浜湊に来て、賢ちゃんと一緒にバドをしてくれて、ありがとう。それに私、水嶋くんのバド、好きなんだ』

「……………」

『でも、バドやってるのは賢ちゃんの方がかっこよくて好きなんだけどね』

「ですよね」

『これ、賢ちゃんには内緒だからね?』

「はい」












水嶋くんとできた、小さな秘密



これぐらいなら、許されてもいいだろう














「遊佐よ…嬉しい気持ちはわかるが、もう少し抑えろ」

「無理…」

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ミホ(プロフ) - 続きを…読みたいです。2人がくっつくとこを見たい…(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (3月7日 23時) (レス) @page48 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 続き待ってます! (3月2日 9時) (レス) @page48 id: a9b99ba3cf (このIDを非表示/違反報告)
キノコ - 続き読みたいです!更新して下さると嬉しいです。待ってます! (6月21日 3時) (レス) @page48 id: ba043a6765 (このIDを非表示/違反報告)
ラズリ - 続きが読みたいです。ゆっくりでいいのでまた更新してほしいです (2023年1月14日 2時) (レス) id: c77d87d099 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごく面白いと思いました!自分のペースでいいので、更新がんばってください! (2022年11月13日 9時) (レス) @page32 id: 4774474826 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年8月28日 11時

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