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「“骨風船”！」
「ルフィ！」
ゴムの腕が芯から膨らんで巨大化する
驚き、思わずといった感じでアッシュを殴ろうとしていた手を止めて腰を浮かせたテログマを、まさに巨人族に匹敵する大きな拳がしこたま殴りつけた
「“ゴムゴムの
ｺﾞｳｩｩｩｩｯ!!
倍返しの一撃を食らったテログマは廃墟の壁にめり込んで倒れた
「…えげつね…」
その時、思い切り息を吐いたルフィが空を縦横無尽に飛び、最終的にはモリダコの上に着地した
「いてて…この技使うとちっちゃくなるのが厄介だな」
「ルフィ！大丈夫か？」
「おう！……ん？」
「？」
「このタコうまそうだ！」
「メシかよ…まぁ、今日はそんなに食ってないしな」
“
たとえば冬島であれば、一年中が雪で覆われており、その中でさらに春夏秋冬という小さな季節がある
とすればここは秋島
ルフィたちがいた島とはまた別の島に彼らはいる
上空の島から落ちる白糸の滝の下には、紅葉に彩られた鮮やかな景色があった
色づいた木々と苔むした水上都市のコントラストが奇妙な退廃美をおりなしている
「……なんでしょうか、今の音？」
湖に渡された一本道の上でアフロヘアのガイコツ男が空を仰ぐ
「知るかよ。それどころじゃねェだろ」
先を歩いていたグラサン男が振り返る
ガイコツ男は麦わらの一味の新顔、音楽家のブルックだ
マッチョ体型、素肌に革ジャンに下はブーメランパンツ一丁という変態もいい加減にしろという姿をするグラサン男は船大工のフランキーこと、カティム・フラムだ
そしてもう1人
フランキーの横にいる長身の女は考古学者のニコ・ロビン
長い黒髪をポニーテールにまとめて、ゆったりとしたロングニットを着ている
「…………？」
最後尾にいたブルックが振り返る
彼らが歩いていた一本道からガサガサと森が蠢くような音が聞こえてくる
その音は次第に大きくなり近づいている
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年8月10日 12時
