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「ぎゃーーーーー!!!?」
命綱もパラシュートもないスカイダイブ
自分を抱えるルフィの首に両腕を回したアッシュは「死ぬー！」と叫ぶ
「ゴムゴムのォおお……“風船”!!」
ルフィが口を開けると、風圧でたちまち頬袋いっぱいに空気が溜まった
悪魔の実、「ゴムゴムの実」を食べたゴム人間のルフィの体は気球のように大きく膨らんだ
減速しながらルフィはアッシュを抱えたまま別の島に着地した
木々の枝をへし折って地面で大きく弾むと吸い込んだ空気を吐き出して、元の体に戻りアッシュを抱えたまま走り出した
青ざめたまま「もうやだ…こんなの、二度としたくない」と言い抱えられたままでいた
「おい、ルフィ…闇雲に走ったってあいつらは見つからねえ…あ」
「ん？どうした？」
ルフィの背後を見れば、ドタバタと走っては木を薙ぎ倒していく大きな影を見て、アッシュは青ざめた
「ぎゃあああああああああああああ!!!!」
「うわあああああああああああああ!!!」
2人の背後を追いかけていたのは、ランドゲーターだ。この島の固有種であるのか、背中の鱗が凸凹しており、やけにぺちゃんこな体をしている
人の背丈ほどある牙が並んだ大きな口が、ルフィとアッシュをバクンとひと飲みにしようとした時、ルフィはゴムの腕を伸ばしはるか先の枝を掴むとゴムが元に戻ろうとする応力で、勢いよく飛び上がった
「いやだああああああああ!!」
ジャングルを抜けて広場に出たルフィは森を振り返ると、ランドゲーターではなく、モリダコだった
「え"っ!? あれ!!?」
「タコーーーーーーー!!!」
後ろから追いかけてくるモリダコから逃げるために走り出したルフィの前方には、昆虫界きってのハンターの姿があった
ドン・カマキリリ
太古の島にいたような巨大昆虫だ
前脚の大方を掻い潜り、ルフィは下を駆け抜けた
しかし無理な体勢で捻ったせいで、転んででんぐり返しを打つ
「あぶべばぶでばだがぼ！」
「だっ!?」
期せずしてモリダコとカマキリリの両雄が激突した
タコパンチと大鎌が一瞬ですれ違う。勝負は、モリダコの腕がスパパパンと板前に捌かれたように大鎌包丁でぶつ切りにされた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年8月10日 12時
