0話 始まりの邂逅 ページ4
史上ただひとり“
彼が残した“
なかでも威をふるったのは、海の秘宝・悪魔の実を食べて驚くべき力を手にした“能力者”たちだった
大海賊時代…
力と夢が意志を繋ぎ
真に人を生かすのは揺るがぬ信念だった
ー某所 某年ー
十字の中央と四方に丸をあしらった世界政府の旗は“
これに唾をすることは世界への反逆として危険視され、海賊、研究者、革命家、いかなる思想を持つ者にせよ、反乱分子として討伐の対象になった
世界政府の意志のもとで、治安維持にあたる海軍は、“絶対的正義”の象徴だった
だがその日、海軍本部では突然の警報が鳴り響いていた
あわただしく戦闘配置につく海兵たちの様子をセンゴク元帥は本部の天守から見下ろしていた
「いかれとる」
「たしかに、
センゴクに応じたのは、“海軍の英雄”ガープだった
2人の目の前で港に停泊していた軍艦がミシミシと軋み始め、数千トンの船が水を滴らせながら、海面から浮き上がっていた
「こんなマネができる男は、わしは1人しか知らん」
センゴクとガープがカモメを掲げた彼らの船をなすすべもなく仰いでいると、ふいに辺りが薄暗くなった
太陽を隠したのは巨大な帆
空に船影が現れた
「なんだあの島は!?」
「船!?」
「悪魔の実の、能力者か!!?」
歴戦の海兵たちがどよめき、右往左往する
その船体は木材でも鉄でもない、岩盤だった。島から作った空飛ぶ船は、地響きを起こしながら本部の天守を掠めていくと、見えない力で空中に引き上げられた海軍軍隊の中を進んだ
「海賊王ゴール・D・ロジャー時代の生き残り…20年も、どこに姿をくらませていたのか」
センゴクは小さく唸る
センゴクの思い浮かべた相手は、かつて海賊王ロジャーとも渡り合った大海賊だった
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年8月10日 12時
