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大森「なんか帰りが遅いとか、謎の電話がかかってくるとか」


『んーん別に…。ただ…家にお母さんがいた方がいいかって聞かれたことが…』


大森「え!?」


拓也「そーなの?」


『うん』


大森「あっ、あやしいわ…」


江戸前「なんでえ?」



春美side


春美「ーーーフウ…。やっとで帰れる…」


ご飯も作らないとなあ…


チーーーーン


あれえ?


春美「安西さん?」


安西「?何ですか?」


春美「はっはっはっ、女の人ってのは、化けるもんですねえ」


安西「何を言ってるんですか」


エレベーターに乗り込むと、ハアとため息をつく安西さん


春美「疲れてますね」


安西「え?」


そう言えば、安西さんはフッと顔を緩ませた


安西「私だって、そりゃあ色んなことに疲れますよ」


……。


安西「一杯だけ飲まない?」


春美「え?」


安西「30分で解放してあげるわよ」


と、言うわけでバーへ


安西「女ってゆーのは、つまらないもんですね」


春美「そーですか?」


安西「そーですよ、仕事も。妻としても、母親としても、私にしてみたら何一つ報われてないんだから」


その言葉を聞いて一瞬、ズキっとした

なぜならそのセリフに、自分の母親が重なって見えたからだ


安西「あら、ごめんなさい」


春美「ん?」


安西「自分のことばっかグチっちゃって、つまらないわね、こんな話」


春美「あ…いや、男ですから女の人の辛さも少しは分かんないと」


安西「男の人にもそれなりの辛さはあるんでしょ?」


春美「ありますよ、そりゃあそれなりどころじゃないですよ」


と、言えばクスリと笑われた


春美「なんですか?」


安西「榎木課長って、案外落ち着いてて…年取ってますわね」


春美「ほ…褒め言葉ですか?」


バーを出て、駅へ歩いていく


安西「今の人はきっと、こーゆー後はカラオケ行ったりするんでしょ?」


春美「僕は最近の人じゃないですから」


安西「そう?」


春美「おじさんですからね」






愛菜side


大森「拓也君、愛菜ちゃん、実君、じゃあね」


『うん』


拓也「ごちそーさまでした」


レストランを出て大通りに出る


『実?何?』


服をぐいぐいと引っ張ってくる実


実「ええーん、ねむちゃいのー」


拓也「ほら、おいで」


拓也が実を抱っこした


『!!』


通りの奥から、パパと女の人が歩いてきた


江戸前「れ?課長だ」


春美「ーーーーれ?」




パ…パパ!?

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サッカーバカ(プロフ) - 桜さん» ゆっくりと更新していきます!ちょっと多忙なので、ちょくちょく更新します! (2019年6月16日 8時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - もう更新しないのですか?寂しいです。待ってます。大変でしょうけど頑張って下さい (2019年6月16日 0時) (レス) id: 1036e13532 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年5月2日 23時

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