47話 澄んだ目 ページ28
愛菜side
ガチャ
鍵を開けて中に入ってきたお兄さんたち
3人「……」
じーーっと、見つめる
「……？おい…あのちまいのはどーした？」
「あっ、優作君、左側の壁、通風口…」
「てめーら…舐めた真似しやがって」
実を逃した通風口を見たお兄さん
「もっと…もっと早く、殺しておくべきだったな…。
お前らのこと、甘く見ていたよ」
「優作君、ちょっと待ちなさいよ」
「みっちゃん……」
「少し冷静になりなさいよ。あの小さいのが他に助けを呼びに行ったとしたら、早くここから逃げるべきよ
その間、人質は必要よ、でないといざって時にすぐ取り抑えられちゃうじゃない」
「…………、そーだな」
3人(よっ、よかったあ)
ズルズルと壁にもたれたまま、気が抜けた
「ほら、立てよ!!」
「立って立って」
実!!
早く!!早く誰かっ!!
「!!
駄目だわ!!外には警察がいるわよ!!」
「何い!?」
実!!
「裏に回ろう!!」
森口「どっちみち捕まるんだ!!
大人しく自首しろよ!!」
「!! うるせー、黙ってろ!!」
『森口君っ!!』
拳銃で殴られた森口君
拓也「もっ、森口君、大丈夫!?」
森口「ってーー…」
「シッ」
お姉さんが口元に指を立てた
コツコツコツ
『!!』
誰かの、足音!!
『誰かーーーー助け…』
ドッ
ズル…
「こっ…このくそガキ…大人しそーな顔して!!」
『うっ』
ドサッ
お腹を蹴られた
『げほっげほっ』
森口「愛菜!?」
拓也「愛菜っ、しっかりして!!」
森口「腹か？息できるか？」
『い…た、い』
息がうまく吸えない
蹴ってきたお兄さんを見上げる
(なんだ？こいつの目は、光太を思い出させる)
階段を上がりながら逃げる
「う…上に行けば行くだけ、逃げられなくなるわよ」
「そ…そーだよな…。優作君、どーするよ？」
「うるせーな!!何でもかんでも俺に聞くなよっ」
「!!」
「そんなんだから、お前はバカにされるんだよ!!
お荷物野郎!!」
野球帽のお兄さんにそう怒鳴ったお兄さんは、ばつが悪そうにした
「ちょっとここにいろよ」
「え？優作君は？」
「俺は様子を見てくる。明」
「!!」
「いーか、そのガキども見張ってろよ。お前に任せたからな」
「う…うん」
拳銃を渡された野球帽のお兄さんに「明」とお姉さんが声をかけた
「なっ…何？みっちゃん」
「気にしないでね、光太の裏切りで優作君が1番こたえてるのよ」
3人「？」
「……」
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サッカーバカ(プロフ) - 桜さん» ゆっくりと更新していきます！ちょっと多忙なので、ちょくちょく更新します！ (2019年6月16日 8時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
桜(プロフ) - もう更新しないのですか？寂しいです。待ってます。大変でしょうけど頑張って下さい (2019年6月16日 0時) (レス) id: 1036e13532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年5月2日 23時
