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ココアを入れてくれたパパ
春美「拓也、愛菜」
2人「何？」
甘くてあったかいココアを飲む
春美「コロとかいう犬な…」
ドキッ
春美「保健所が、明日連れていくらしーぞ」
『なっ…な…なんで…？』
春美「生ゴミ食い散らかしたりとかしてただろ。それで色々苦情が出てて、どっかのおばさんが保健所に連絡したらしい」
拓也「保健所に連れてかれたら、どーなるの？」
パパに素直に聞いてみた
春美「拓也、愛菜。可哀相と思うだけじゃ、何の解決にもならないんだよ」
パパは、僕の質問には答えてくれなかった
その夜、僕と愛菜は眠れなかった
翌日・早朝
コートを着て、マフラーを巻いて靴を履く
春美「拓也、愛菜」
ビクッ
2人「……」
『パパ…』
パジャマのパパがいた
ど、どーしよ
ハア…
パパはため息をついた
おっ、怒られるかな…
春美「分かった。連れてこい」
え
2人「うんっ」
ピシャン
春美(はーあ…。甘いかなあ。でも、しょーがないよなあ…)
早く行かなくちゃ
コロが連れてかれちゃう
走って走って、コロのいる空き地まで走った
でも
女の人がいた
誰？
平山さん？
拓也「コロ…連れてっちゃうの…？」
平山「……ええ。コロを可愛がってくれてた子達ね…？」
2人「え？」
何で知って…
平山「この隣のおじさんから連絡があったの。コロが今もまだここにいるって」
拓也「僕…コロを…飼うって…」
平山「……ありがとう。でも、君たちに無理だわ
コロはもう老犬なのよ
無責任な飼い主が捨てちゃうほどのね
今に体が動かなくなって、散歩もできなくなるわ
食事も排泄物も処理が大変になるわ
同情だけじゃ、そこまで面倒を見ることへの不満を感じちゃうわ
私ね…コロの死を見届けるのが怖いのよ
だから、主人や子供たちがコロをどこかに捨ててくるって言った時、何も言えなかったの
飼い主の義務も忘れてね…後悔してるわ」
『なんで…、なんで？大人はそんな綺麗事言うの!?
言ってることとやってることが全然違うよ…』
愛菜が僕の手を握って言う
平山「…そうね。子供は夢や理想を見れるけど、大人はね、現実を見ちゃうのよ
でも、大人を責めないで
現実を見るのって、案外残酷なのよ
でも、きっと背けちゃいけないのよね…」
僕と愛菜は…
僕と愛菜は…
実「にーちゃあ、ねーちゃあ」
みの、る？
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サッカーバカ(プロフ) - m11r2698さん» ありがとうございます！！！！！！ゆっくりですが、よろしくお願いします！！！！！！藤井君、なんとか想いを実らせたいです！！！！！！！！！！！ (2019年4月21日 0時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
m11r2698(プロフ) - 更新分まで一気に読みました！面白いし、藤井君との関係性もドキドキしますー！続き楽しみにお待ちしてます(^^) (2019年4月19日 10時) (レス) id: 4ec0c888ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年4月12日 21時
