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それからまた別の日
コロは相変わらずそこにいた
壁に立てかけた板は、文句を言われながらも取り除かれることはなかった
別の日・早朝
ポンッ
アルミホイルにご飯を乗せる
拓也「この朝の野菜炒めも持ってこー」
実「わんわ食べるのー？」
『実、シッ。パパがトイレから出てきちゃうでしょ』
実「あうー」
かわいいなあ…
用意を済ませて、玄関で靴を履いていると
ガチャ
春美「どこに行くんだ？」
トイレからパパが出てきた
拓也「あ…あの…、ゴンちゃんとこ…」
春美「ふーん。あんまり遅くなるなよ」
2人「うん」
拓也「じゃあ、行ってきまーす」
実「っちえきまーす」
『行ってきまーす』
ピシャン
テクテクと道を歩いていく
拓也「あー、よかった。なんとかバレなかったね」
『うん』
コロのいる空き地までくれば、ビニール袋からご飯を取り出す
拓也「コロー」
『ほら、ご飯だよ』
ご飯をあげてやれば、コロはゆっくりと食べる
コロが、日に日に痩せているのが分かった
実「わんわーーー」
実はそんなことは御構い無しで、とにかく可愛がっていた
「まったく…君たちもよくやるよ」
文句を言ってきたおじさんだ
「この犬はね、平山の奥さんが結婚前から飼ってた犬なんだよ
平山の奥さんにしてみれば、コロがいるのが当たり前の生活だったんだ
でも、だんなも子供たちもコロがいよーがいまいが関係ない生活でね
引っ越すとき、だんなはあっさり言ったもんだよ
コロはもう年老いてるんだ、捨ててこいってね」
おじさんは優しくコロを撫でた
「それで子供たちは、コロをどっかに捨ててきたらしーんだ
平山さんたちが立ち去ったその日、コロは帰ってきたんだよ、ここに…」
帰り道
僕たちは無言で道を歩いた
実「にーちゃあ、ねーちゃあ。わんわ、ほしーー」
拓也「実、コンビニで何か買ってあげよーか？
何が欲しい？」
実「わんわ」
コンビニにコロは置いてない
買えるわけないし、飼えるわけでもない
涙をためた実
拓也「ダメってゆーのが、なんでわかんないんだよ!?」
『たっ、拓也!!』
ハッとした時には、実は泣き出した
実「あう、あう」
拓也「あ…ごめん…」
実「ゔー」
今、叱る親の気分になっちゃった…
家
春美「お帰り」
パパは、何も聞いてこなかった
2人「た…ただいま」
春美「ココア飲むか？」
2人「うん…」
春美「甘い方がいいだろ？」
そう言ってパパは、ココアを入れにいった
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サッカーバカ(プロフ) - m11r2698さん» ありがとうございます！！！！！！ゆっくりですが、よろしくお願いします！！！！！！藤井君、なんとか想いを実らせたいです！！！！！！！！！！！ (2019年4月21日 0時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
m11r2698(プロフ) - 更新分まで一気に読みました！面白いし、藤井君との関係性もドキドキしますー！続き楽しみにお待ちしてます(^^) (2019年4月19日 10時) (レス) id: 4ec0c888ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年4月12日 21時
