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コンビニ
がしゃんっ
カゴをレジから見えない場所に置いた広瀬君
広瀬「ちょっとレジの方見ててくれよ」
ゴソゴソと紙袋に入っていたものをカゴの中に入れていく広瀬君
拓也「広瀬君…それ…」
広瀬「今までここで万引きしてたやつ。今まで使わなかった
買えば堂々と使える」
広瀬君はきっと、いつも後ろめたい気持ちでいっぱいだったんだと私と拓也は思う
だって、彼の笑顔を見るのは今が初めてだから
会計を済ませた後、紙を渡された
広瀬「読んでいーぞ」
『何？』
広瀬「お前らには俺のとってる行動は謎だろ
でも読んだら返せよ、俺の宿題なんだ」
「努、ただいま」
広瀬「お母さん」
優しそうな女の人
「お友達？」
広瀬「榎木拓也と、妹で双子の愛菜。
小さいのは弟だって」
2人「こんにちは」
実「ちは」
「双子さんなのね。今から帰る？
お父さん、お腹すかせてるんじゃないかしら」
広瀬「その辺のものあさってるだろ」
広瀬君、口悪いんだよね…
私と拓也は渡された紙を広げた
「純子さんっ、努うっ」
走ってきたのはおじさんだった
「ニュース、ニュースぅっ。ちょ…苦し…」
「とーしたの？そんなに急いで」
「いっ、一刻も早く言いたくて。はは…連載だって…短期集中だけど…」
「うそ…凄いじゃない…」
「うん。それで安心できるわけじゃないけど、チャンスだから…」
“僕の夢、6年1組、広瀬努”
「努」
“ぼくの夢はお金持ちになることです。”
「ごめんな…。もう少し頑張らせてくれよ」
“お金がいっぱいあったら、欲しい物がたくさん買えるからです。”
“ぼくは今、欲しい物がいっぱいあります。”
“そしてお父さんとお母さんに楽をさせてあげます。”
「努？」
“お父さんには夢を叶えて欲しいです。”
“お母さんは暇だと怒るくらい休ませたいです。”
広瀬君は泣いてた
“だから、ぼくはお金持ちになりたいです。
それがぼくの夢です。”
読み終わり、紙を折りたたむ
おじさんの辛さは、広瀬君にも辛くて
おじさんの夢は、広瀬君にとっても夢なんだ…
広瀬君は泣いてた
それは優しくてキラキラとした涙
おじさんの夢が、一歩近づいたように
“それがぼくの夢です。”
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サッカーバカ(プロフ) - m11r2698さん» ありがとうございます！！！！！！ゆっくりですが、よろしくお願いします！！！！！！藤井君、なんとか想いを実らせたいです！！！！！！！！！！！ (2019年4月21日 0時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
m11r2698(プロフ) - 更新分まで一気に読みました！面白いし、藤井君との関係性もドキドキしますー！続き楽しみにお待ちしてます(^^) (2019年4月19日 10時) (レス) id: 4ec0c888ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年4月12日 21時
