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拓也「愛菜、藤井君、もっと近づいて」
藤井「おっ、おう」
『うん』
肩が触れるぐらいまで近づけば、拓也は「いくよー」と言う
拓也「はいっ、チーズ!!」
カシャ
藤井「サンキュー」
『うん』
藤井「現像したら、渡すよ」
『ありがとう』
藤井君はすぐに拓也からデジカメを受け取ると、森口君の方に戻った
三十三間堂
拓也「ゴンちゃん、愛菜。ここに並んである千手観音像、みんな顔が違うよ」
ゴン「そーか？みんな同じに…あ、微妙に違うかな」
『なんでなんだろう』
疑問に思っていると、ぬっと玉館君が現れた
玉館「はっはっはっ、やだなー。作った人が別々だからだよー」
現れた玉館君に私達はビクッとした
玉館「八角七重の(蓮華座の)上に安座した(中尊)像は、大仏師(運慶)の長男、法印(湛慶)の晩年の大作」
ゴン「おおーーー」
玉館「その両側に並ぶ千体の観音像は、法印(湛慶)を首座とした当代一流の仏師七十(余)人の(総力を)結集したものである
うち、124体は(建長元年)、1249年の大火の時に救出された当初の仏像で」
ベラベラと解説をしていく玉館君
拓也「た…玉館君、すごーい」
『なんでそんなに知ってるの』
ゴン「おお」
感心していると
どすっ
藤井「って、てめーしおり読んでんじゃねーよ」
森口「しかも、難しい漢字をうまい具合に抜かしている」
玉館「だっ」
藤井君のキックが玉館君のお尻に炸裂した
ゴン「どーりでスラスラ言えるはずだぜ…」
2人「……」
見学も終わり、外に出る
藤井「ふー、こうも穏やかだと家でのうるささが夢みたいだな」
2人「そーだねー」
藤井「榎木と愛菜。今だけ実のこと忘れてっだろ」
『藤井君も一加ちゃんとマー坊君とかのこと、忘れてるでしょー』
藤井「ったりめーだあ」
だよね
藤井「うちの親もなー、チビ達俺に任せっきりなんだもんなー」
拓也「子供の世話ばっかりしてると、自分の時間が欲しくなるよね」
藤井「あのチビ達の会話聞いてると、ノイローゼになるぞ」
『うんうん、私も拓也も少し前、実の泣き声聞くとイライラしたもん』
藤井「そーゆーのって、やっぱり育児ノイローゼってゆーんだよな」
2人「家事もままならない時があったもんねー」
共感できるところ、いっぱいある
2人「お前ら、本当に俺たちと同い年か？」
3人「は？」
森口君とゴンちゃんが聞いてきた
同い年だから、一緒に修学旅行来てるんだよね？
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サッカーバカ(プロフ) - m11r2698さん» ありがとうございます！！！！！！ゆっくりですが、よろしくお願いします！！！！！！藤井君、なんとか想いを実らせたいです！！！！！！！！！！！ (2019年4月21日 0時) (
レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
m11r2698(プロフ) - 更新分まで一気に読みました！面白いし、藤井君との関係性もドキドキしますー！続き楽しみにお待ちしてます(^^) (2019年4月19日 10時) (レス) id: 4ec0c888ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年4月12日 21時
