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あ…あの人
『伯母さんだ』
藤井「おばさん？」
『ママの伯母さんなの』
藤井「へー」
正門の前に立つ伯母さんの元へ藤井君と歩いていく
藤子「こんにちは、愛菜ちゃん」
『こんにちは』
藤子「急で悪いんだけど、今から我が家に遊びに来てほしーの」
『え？』
藤子「もちろん、実君も拓也君もいるわ。ね、来てちょーだい」
「いや」と、言わせない威圧感
藤井「……愛菜？」
なんだろう…怖い
無意識のうちに、藤井君の後ろに隠れるようにして立った
藤子「そんなに警戒しなくたっていいのよ。拓也君もここにいるのよ」
『えっ』
拓也「愛菜…」
『たっ、拓也』
車の窓を開けた拓也がいた
『どーして、実は？』
拓也「伯母さんが、迎えに行ってたらしくって…」
え
藤井「愛菜？」
どーして…
藤子「愛菜ちゃん、拓也君は来てくれるんだけど…あなたも来てくれない？」
威圧のある笑顔
どーすれば
『い…いや、です』
藤子「どーして？」
『パっ、パパに聞いてみないと…』
藤子「お父さんの方には、私から連絡するわよ」
『でっ、でも…』
強引な伯母さんの気迫に負けそうになる
藤井「愛菜、榎木もいるんだろ？
だったら、大丈夫だろ」
『藤井、君』
藤井「何かあれば、俺ん家に電話してくればいいから。な？大丈夫、なんかあれば連絡してこいよ」
ポンポン、と肩を叩く藤井君
『……』
藤井「……ふう」
まだ行きたくないと目で訴える私に、藤井君は「榎木」と拓也に声をかけた
拓也「何？」
藤井「実を迎えに行ったら、すぐ帰るんだろ？」
拓也「うん」
藤井「ほら、榎木もそう言ってるぞ。行ってこいよ、愛菜」
『やだもん…』
藤井君の上着の袖を掴む
『怖いもん…』
藤井「愛菜」
藤井君にしか聞こえない声でそう言えば、「仕方ねーな」と藤井君は、ポケットからゴソゴソとあるものを取り出した
藤井「ホラ」
『？』
藤井「俺のお守り。明治神宮で会った時、買ってたんだ
行ってる間、貸してやるよ」
『えっ、でも』
藤井「帰ってきた時でいいし、学校で返してくれたらいいからさ」
私の手に、赤いお守りを渡してくれる藤井君
藤井「ちょっと迎えに行ってあがるだけだ。すぐ帰れるよ」
なっ、と再度肩を叩いてくれる藤井君
きゅっ、とお守りを握り、私はおばさんに向き直る
『私も、拓也と同じで実を迎えに行ったら帰ります』
藤子「それじゃあ、車に乗って」
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ときな - わかります！赤ちゃんと僕 は神作ですよね！ (2020年5月21日 21時) (
レス) id: 5a5ed3b2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ムスカリ#(プロフ) - 赤ちゃんと僕は私も大好きなんですけど、特に昭広が好きで、この作品をお気に入り登録しました！とても面白いと思ったので、更新楽しみにしてます！頑張ってください！ (2020年4月13日 14時) (レス) id: 562931235a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2019年4月9日 23時
