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松本「……」
先生は私の目をじっと見る
私もじっと見る
松本「…そうですね。多少は話が盛られています…
何があったかは先生はわかりませんが、君はそんなことを言わないと先生は信じていますよ」
先生…
松本「時間を取らせてすみませんね」
『いえ…』
職員室を後にして、廊下を歩く
『!!』
日影「!!」
教室のドアの近くに日影君がいた
日影「おはよう」
『…おはよう』
日影「君達の弟、学をぶったんだって?」
え?
日影「乱暴だよね」
実、が?
『実は、そんなことしないよ』
日影「…したから、学は頬っぺたを真っ赤にしたんじゃないの?」
『っ…』
実が、理由もなくそんなことするはずがない
きっと、何かされたから、ぶったんだ
『実がっ、そんなことしないもん』
日影「でも、学は打たれたよ?」
『〜〜…』
あー言えばこー言う…
腹が立ってきた
『この際、はっきり言うけど…』
日影「?」
『実と拓也にちょっかい出すのやめて。私と拓也が嫌いなら嫌いでいいよ、だからって…実は関係ないでしょ?』
日影「…それで?」
『〜〜…』
もうっ、あったまきた!!
『実をこれ以上泣かせたり、拓也にこれ以上ちょっかいかけたら、絶対許さないからね!!』
そう廊下に響くぐらい叫べば、2組のみんながこっちを見てきた
拓也「愛菜?」
藤井「どーしたんだよ」
2人が教室から出て来るのを見て、私は『なんでもない』と返す
拓也「愛菜」
『なんでも、ないから』
拓也「愛菜…」
拓也の脇を通り抜けて席に着く
顔を突っ伏して、顔を見られないようにする
藤井「愛菜、何があったんだよ?」
『……』
藤井「愛菜」
放っといて…
今、話しかけないで
藤井「おい、愛菜」
『うるさい!!』
藤井「!?」
ガタッと立ち上がって藤井君の手を振りほどいた
拓也「愛菜っ!?」
え、あ…
『あっ…ごっ、ごめんなさい…』
藤井「あ…ああ…」
行き場のない手をどうしようかとしている藤井君
『拓也…ごめん、気分悪いから保健室行ってくる』
拓也「えっ、愛菜!?」
なんとなく、藤井君と顔合わせ辛くて…
日影君のことも、見たくなくて…
『もう、わけわかんない』
どーして、こんな風になっちゃうんだろう
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ときな - わかります!赤ちゃんと僕 は神作ですよね! (2020年5月21日 21時) (レス) id: 5a5ed3b2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ムスカリ#(プロフ) - 赤ちゃんと僕は私も大好きなんですけど、特に昭広が好きで、この作品をお気に入り登録しました!とても面白いと思ったので、更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月13日 14時) (レス) id: 562931235a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年4月9日 23時