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31-2 ページ39

そんな保育園の件から翌日


愛菜side


『実っ、起きないと遅刻するよ!!』


実「いやにゃーー」


何か嫌なのかわからない

ずっと布団の中にくるまっている実


拓也「いやにゃじゃないだろっ。ほらっ、起きなさい」


実「いやにゃーーー、みの、いかにゃいのーーー!!」


実…

泣くほど嫌なの…?

保育園で、何があったの?


春美「愛菜、拓也。後はパパに任せておけ」


2人「でも…」


春美「大丈夫、大丈夫」


実「う?」


グイッ、と布団から出された実


春美「はい、行ってらっしゃーい」


いや、パパ?

実の顔すごく怖い

家を出て2人で並んで歩く

実、いつもなら楽しそうに保育園行くのに…

きっと、何か嫌なことされてるんだ

学校で靴を履き替えていると、「愛菜さん」と松本先生が声をかけてきた


『はい?』


松本「この後、荷物を置いたら職員室に来てくれないかな?」


『えっ、あっ、はい…』


先生、なんか辛そう…


拓也「愛菜?」


『…先行ってるね』


拓也「あっ」


拓也を置いて、私は教室に向かい荷物を置きに行く




拓也side


先生に呼び出された愛菜の顔は見えなかったけど、とても辛そうな声を出していた


藤井「おっす、榎木」


ぽんっ、と肩を叩かれた

藤井君だ


拓也「藤井君…」


藤井「一加が言ってたんだけど、実のやつ、昨日日影の弟殴ったんだって?」





拓也「え……?知らないよ…」


先生、何も言ってなかったし

実も…


藤井「俺が思うに、日影弟が実をいじめてるんじゃねーのか?
あいつの母親、懇談会で俺らのこと訴えやがったんだよな
愛菜のことも
親父は信じなかったから良かったけど、思い込みの激しいやつだから気にすんなよ」


拓也「うん……」


そうだったんだ

だから、朝行きたくないって実言ってたんだ


藤井「それより、愛菜は?」


拓也「先生に呼び出されてたよ」


藤井「まさか、シャープペンシルのことか?」


拓也「分かんない…けど、愛菜のあんな大泣きした顔…」


あんまり見たことがないから、すごく心配だ





愛菜side


松本「あの日、どーしてそんなことを?」


『……』


職員室に呼び出されて私は松本先生にあの日のことを聞かれた

日影君は私がサイフとシャープペンシルを盗まれたことを、どーでもいいと一蹴したと言ったらしい


『そんな風に言ってません。私、拓也と藤井君がそんなことしないって言ったんです
2人が嘘をつく理由も、盗る理由もないんです

だから、そうはっきり言ったんです』

31-3→←31話 許さないからね



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ときな - わかります!赤ちゃんと僕 は神作ですよね! (2020年5月21日 21時) (レス) id: 5a5ed3b2d6 (このIDを非表示/違反報告)
ムスカリ#(プロフ) - 赤ちゃんと僕は私も大好きなんですけど、特に昭広が好きで、この作品をお気に入り登録しました!とても面白いと思ったので、更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月13日 14時) (レス) id: 562931235a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2019年4月9日 23時

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