11-2 ページ6
ー花の都ー
『………………』
ローブを着た明らかに怪しい影が華やかな街の中を歩いていると、足元にドンと衝撃があった
下を見た影は「あはははは！ごめんなさい!!」と笑っている小さな子どもに驚く
『大丈夫？怪我は？』
「ないよ！あははははは！お姉さん、ごめんね！」
『いいんだよ。お着物は？汚れてない？』
「うん！そうだ！お姉さん、今からおそば食べに行こう!!」
『おそば？』
「うん！とっても人気の評判おそば！」
『………？』
子どもに連れられて向かったのは長蛇の列が並ぶ蕎麦屋だった。いや、蕎麦屋の屋台だ
『あれは…』
「評判のお蕎麦屋さんなんだよ！あはははは！」
『…そっか』
にっこりと微笑んだ影と子どもが長蛇の列に並ぶ
しばらく並んで「おそばふたつくださいな！」と子どもが注文をする
「はいよ、ちょっと待ってろよ!!」
『……………』
ちゃちゃっと手際のいい男に影は代金を払った
「お嬢さん…もしかして」
『！』
「とっても美人さんなんじゃ!!?」
「何だお前のそのレーダー」
『……………』
鼻の長い男のツッコミに影は『ハハハ…』と乾いた笑いを浮かべながらも出来上がった蕎麦を受け取った
「ごめんくだせェ!!」
「ごめんね、お姉ちゃんたち〜！」
「ちょいと！横入りやめとくれよ、兄さん！」
「じゃかァしゃい!!!」
「きゃーーー!!」
ドン、と押された女を支えた影は横入りをしてきた男たちを一瞥し『こっち、おいで』と子どもを抱き寄せた
「繁盛してんなァ、兄さん」
「ええ、お陰さんで！食いたきゃ後ろ並んでくれよ」
「いやァ、そうでなくて…お前さん一体誰の許可とってこのシマ流してんだ？」
「ん？」
「ここはおれ達、“狂死郎一家”のシマでね。払うモン払ってくんなきゃ、店出させるわけにゃいかねェのよ」
「なんでだ？」
「なんでって、店に何かあった時守ってあげられないでしょ」
「いらねェよ。おれァ、強ェから」
『………………(ﾌｯ』
男のその言葉に影は薄く笑うと持っていた蕎麦をひとつすする
「この前、「狂死郎」という人のお屋敷に上がったわ。きっとあの人の子分達ね
随分横柄なお侍さんだったけど、ヤクザの親分だったのね…」
『ヤクザ、ねぇ？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サッカーバカ(プロフ) - 再生さん» コメントありがとうございます！鬼滅は前々から考えていたのでどこかのタイミングで出せたらなと思ってます！！出した際にはどうぞよろしくお願いします (2023年2月10日 13時) (
レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
再生 - このシリーズ好きすぎます！！よろしければこのシリーズで鬼滅やってくれませんか。？ご検討ください！！ (2023年2月10日 13時) (レス) @page32 id: 8bf00698fe (このIDを非表示/違反報告)
りななん。(プロフ) - サッカーバカさん» 返信有難うございます!!わわ！！楽しみにしてますね!!!わ、そうだったのですね…何時でもお待ちしております!!! (2023年2月3日 16時) (レス) id: b86b7f9bb7 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - りななん。さん» ありがとうございます！これから、ワノ国での戦いや再会、いろいろと派手にやり散らかすので待っていてください！私、チェーンソーマンは苦手意識があるので書くかわかりませんが考えておきます！これからもよろしくお願いします！ (2023年2月3日 16時) (レス) id: c458529519 (このIDを非表示/違反報告)
りななん。(プロフ) - このシリーズ大好きなんですけどダントツでやっぱりワノ国編が大好きです!!等々再会…?!更新楽しみにしてます!!!また、この元殺し屋はヒーローになるでチェーンソーマンやるのどうですかね…?!ご検討頂けますと幸いです!!! (2023年2月3日 15時) (レス) id: b86b7f9bb7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年7月28日 10時
