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「だいたいね、この人は昔からいい加減で無責任な人なのよ！
私たちが初めて会ったのは「ペントハウス」のスチール撮影だったわ
私がモデルでこの人はカメラマン助手」
『いやーな展開』
「え？」
隣に座っている英二がこちらを見て、マイケルと隣に座るアッシュが「全く同感」と同意してきた
マックスは「そんなこともあったかな」などと目を泳がせている
「それなのにこの人ったら、3日後会った時私のことがわからなかったのよ!!」
「しょーがないだろ!!「隣のおねえちゃんのオ××コシリーズ」なんだぞ。顔なんか覚えてるもんか!!」
(ハハハハ、やっぱり…)
「あれが僕のパパとママの会話なんだものな。児童保護センターの方がまだマシだよ」
『一本』
皿に乗っていた肉をマイケルの皿に移してやる。子どもの目の前でするような会話ではない
英二、そしてお前もなんで恥ずかしがってるんだよ
「あなた達いい線いってるわね。うちの雑誌のモデルにならない？」
「えっ、モデル？」
(いや、それも…)
チコが肩の上に止まって「Pi」と鳴くと「騙されるなよ」とマックスが答える
「尻の穴まで丸見えの大股開きをさせられるのがオチだぜ」
「尻…」
「あんた、カメラマンの時に散々女のアソコで稼いだんでしょ！私が男のアソコで稼いで何が悪いってのよ!?」
「マイケルの教育上悪いさ！」
「これ以上悪い状況なんて考えられないね」
『優勝』
大人の辛口コメントをぼやいたマイケルにパチパチと手を叩いた
アッシュもごもっともという意味合いを込めてため息を吐いた
「ごめんなさい…。マイケル、ポテトもっとどう？」
「僕もう寝るよ、おやすみ」
「はい、おやすみ」
そう言ってつま先立ちをしているマイケルの頬にマイケルの母親のジェシカがキスを落とした
そこで見る、母親という影に無言で水を煽った
「おやすみ、パパ」
「うんうん、おやすみ」
「しばらくこっちにいられるの？」
『……………』
目を輝かせて聞いてくるマイケルにマックスは口籠もっている
ここに寄った意味はまだ知らないが、先を急ぐ身としては道草を食っていられないという視線をヒシヒシと受けているマックスは「いや…」と口を動かした
「仕事が済んだら帰らなきゃならないんだ」
「…ふーん。おやすみ、みんな」
「おやすみ」
トボトボと歩いていくマイケルを見た後、『おばさん』と声をかける
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年1月2日 9時
