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『とにかくこれで、しばらくゴルツィネの動きを止めることができる。それで、この事件のことについて調べて欲しいんだ』
「…？あぁピーター・グラント議員殺人事件の事件か」
『バナナフィッシュで操られたんだと思う』
「わかった」
『さ、善は急げだ。契約に行こう』
重たい腰をあげて59丁目のマンションの一室の契約を済ませに行き、12階の一部屋を一括で買った
部屋の中を見学しながら、ひとつの部屋に入り、ここを英二の部屋にすることを決めた
「何を見てるんだ？」
『隣のビルさ』
「？」
『あそこのビル、コルシカ財団の持ちビルなんだよ』
「なっ…大胆なことを…もし見つかったら」
『地下にはスポーツジム、1階はスーパー。外に出なくてもことは足りるし、何かあれば通販なりなんなりで済ませることができる』
「だが、奥村くんは向こうっ気が強いだろう？大人しくしてくれるのか？」
『……なってくれなきゃ困る』
契約を終えて隣の部屋…つまり、私が以前購入した部屋の鍵を開けて中に入ると「おけ〜り〜！」という声とパタパタと鳥の羽ばたく音が聞こえてくる
『チコ、亜紀斗』
「よー！久しぶりだな〜！」
『ショーターのことありがとうな』
「いいってことよ。俺もこんな部屋に住まわせてもらってありがたいしな」
『近いうちに隣の部屋に越してくる。英二の相手をしてやってよ。宇宙や森羅も来る』
「了解」
適当に挨拶を済ませて外で待っていた烏間さんと共にマンションを後にした
『あそこのことは当分、誰にも言わないでおいてよ。今目立つと危険だから』
「わかった。嶋原さん、キミはどうするんだ？」
『聞かない方がいいよ。頼んだこと、頼むね』
「…あぁ」
『じゃあね、また連絡するよ』
地下鉄の駅の階段を降りていき、向かった先はダウンタウンのある一角。奴らのアジトだ
「…なんだ、てめェ」
『フレデリック・オーサーを探してる。奴はいるか？』
「は？」
「ボスに会いたいだと？」
『いいからさっさとしろよ』
あんまり長居したくないし、こんなとこ見られたらあとでどんなこと言われるか
オーサーの子分どもがオーサーを連れてきた
「なんだ、てめェ…。は？」
『やあ、数日ぶりだね。オーサー』
「…てめぇ、何しにきた」
『手を貸して欲しい』
「…は？」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年1月2日 9時
