27-2 ページ35
ー翌日ー
『…………………』
朝からずーーーっと窓とお友達をこいていると、時間がゆっくりと過ぎていく。そんな時、窓の外から見えた人影に目を向けるとゴルツィネ、オーサーらだった
『……………(ﾌｯ』
さてと、やるか〜
ーーーーー
ーーー
ー
昼間から始めた柔軟のお陰で体は十分に動けるぐらいになった。あのパブから大きく体を動かすことがなかったので、今回はひと暴れしてやろうかと思っている
『ショーター、起きろ』
「………………………んぁ？」
『いいか。今から10分で全部の用意済ませろ。英二を起こしてここから脱出する』
「……わかった。すぐに準備する」
『頼むぞ』
すぐに準備をし始めるショーターを見た後、英二を叩き起こす
「姉さん、一体何が」
『いいか。お前らはアッシュが来るまでこの部屋で待機してるんだ』
「え、姉さんは？」
『…調べなきゃならないことがある』
「姉さん…」
『ショーター、英二を頼むぞ』
「あぁ」
その時、ズシン…！という大きな地鳴りが聞こえてきたのと同時に、警報までもが聞こえ始めた
『ド派手に決めやがったな…』
ロックを解除し、外に出ると慌ただしい足音と共に銃撃戦まで聞こえてくる
そちらには行かず、遠回りをして進んでいきラボのある部屋まで向かった
ーラボー
『…………』
静かと言っても過言ではないラボの中を慎重に見渡すと、グリフィンを撃ち殺そうとした男が怯えているのが見えた
あいつさえいれば…！
その傍に月龍もいた
「あの恐ろしい薬 物兵器を、あんたが作り出したなんて信じられないね」
「だっ、誰だお前…!? どうやってここへ入った!?」
「あの遺体、あんたたちの仕業だね？」
「う…」
手術台に横たわる死体を一瞥し、月龍は「アッシュはあんたに会いにくるよ、きっとね。兄を殺されかけ、友人を傷つけられ、今の彼は悪鬼そのもの」とゆっくりと怯えているエイブラハムに近寄っていく
「どうしたのさ。死の薬を創ったあんたが、死を恐れるのかい？」
髪の結目から細い針を抜き取った月龍の背中にゴリッと押し当てるのは銃口だ
『それ以上はこちらが引き受けようか、李月龍』
「……どうしてここに？」
『そいつに用があるのさ』
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年1月2日 9時
