Do you know love？【男主】 (ページ7)

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アレンの瞳を見た男達はアレンにいやらしい目を向ける
アレンは表情を変えることなくずっと男達を眺めた後、『………子どもを、喰い物にする』と低く唸る

俺とショーターはその声に冷や汗をかいた

「あん？」

「なんだてめぇ」

「ガキが調子に」

伸ばされた手にアレンはパンッと鋭く手を払った後、その手を掴み投げ飛ばした
その時に払った手がバキッという音が聞こえてきた。つまり…

「折れたー!!!」

「ひっ…」

「ひぇー…」

ショーターのツッコミに怯え始める男たちを逃がさないようにアレンは足に力を込めて飛び込んでいく
腐った水道管に足をかけて男たちをボコボコにしていくアレンは数秒して立ち上がり、血で赤くなった拳をヒラヒラと振って血を飛ばし始める

『…ケホッ』

「すげぇ…これが、アンバーハイエナ」

目の前で起こったことにショーターが呟くと、アレンはこっちに振り返ってきた
アレンはこっちをじっと見た後、スタスタと歩き始めた。なんの会話もなく歩いていくアレンに俺たちが小走りで追いかけるも、アレンは何も言わない

「アレン、どこ行くんだ？」

『…………特に、決めてない…』

「寝るところは？」

『………その辺』

「…まさか、路地で倒れてたのって寝てたのか!?」

『…………昨日は、行き倒れ』

「倒れてたのかよッ!!」

「腹減ってないのか？」

『………………2、3日、食べなくても、大丈夫』

「今何日目？」

『……………………4日目』

「2、3日どころじゃねぇよッ!!」

ショーターの鋭いツッコミにアレンは『…誰？』とショーターを見る。名前すら名乗っていなかったショーターは「俺はショーター・ウォン！アッシュの親友だ」と俺の肩を組んでくる

されるがままになっていた俺は、『…親友？』と首を傾げたアレンに「あぁ」と頷くと、『……いい人？』と聞いてくる

「あぁ、いい奴だ。お節介ハゲだけどな」

「ハゲてねぇよ」

『……………なら、殺さない』

「「！」」

『…………ショーター、殺さない』

「…………え、俺殺されんの？」

「悪い奴だったらな」

「ひぃっ」

『………殺さない、だから、安心していい』

「いや、できないんだが？」

アレンは表情をを崩さなかった
俺でさえクツクツ笑っているのに、アレンは終始無表情のままだった