Do you know love？【男主】 (ページ27)

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「いやーっ！食いっぷりいいなあ！」

ハグハグと平らげまくっている俺を見て嬉しそうにするのはショーターだ。アッシュはさっきの話が気になっているのかずっと俺をじっと見て睨むような観察するような顔をしている

「で、アッシュはなんでそんなに顔が不機嫌なんだ？」

「元からこんな顔だ」

「わー」

アッシュとショーターのやりとりを聞くだけにとどめ全てのチャーハンを食べ終えることができた
ご馳走様の意味を込めてぺこりと頭を下げて立ち上がると、コンコンコッというノック音がした

『…？』

「お客さん？」

「アレン、誰か来る予定は？」

『………ない』

というよりも、この根城を知っているのはアッシュやショーターぐらいだ
ここを知っている人間なんているのか？それとも…

アッシュとショーターを奥の部屋に無言で押し込めると、2人は「おい、なんだよ！」と言いながらも部屋から出てこなかった
戸棚から出したリボルバーとナイフを腰に差し込み、オートマチックの弾倉を持ち、静かにスライドを動かして装填する

(無臭…気配もない)

ヒタ…とドアの目の前に立ち、静かに気配を消しておく
ドアノブに手をかけるように手を伸ばすと、ガウン！といきなり銃声が響いた

『ッ！』

「アレン！」

飛び出してきたアッシュが俺を支えると「なんでいきなり…！」と俺の傷口を手で押さえている
ドアが開けられ、「見つけたぞ…！」とこの間、アッシュが俺の手を引いて逃げた男が立っていた

「見つけたぞ…アレン…!!」

『………ッ』

「お前…！」

ショーターも来ると「ネズミが2匹もいるとはな、アレン…!!」と完全に冷静になっていない…頭に血が上っている男がジャコッとショットガンをスライドした

「ハイエナを狩るのは、狩猟用の散弾銃だよな!?」

『(ｸﾞﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙｯ…!!』

口の中が血の味になっていくのを感じながら歯を剥き出しに唸り続ければ、男は「イラクの時、お前は…ッ！」とワナワナと震えている

「俺の仲間を見殺しにした!!」

『ギャンッ!!』

ガウン！と散弾銃がまた向けられ、その衝撃で骨が何本か折れてしまった
『カッ…ハ…ッ』と吐きながら起き上がると、ガッと蹴り付けてくる

『ガッ…！ゔガ…ッ』