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「アレン。今回はどういった戦争を仕掛けられてるんだ？」
『…………よく、わからない』
「……いつもの、か」
『………』
ディールと名乗る男と会話をしているアレンは一度として男を見ていない
それを知ってか知らずか、ディールもアレンを見ずに店の商品を出し続けている
「あった！あったぞ、ハイエナ！」
『！』
「お前さん御用達だ！」
「げぇっ…マジで戦争でもおっ始めるつもりかよ」
『…………装填数は？』
「最大数10を改造して15だ！いやーっ！これをカスタマイズするのに苦労したもんだぜ」
『…………わかった、これもらう』
「毎度〜。予備の弾丸はもってくか？」
『…………いらない』
「了解。運ぶ先は？」
『ウェストウッドの45番街』
「！…なるほどなぁ…ディール、てめぇこれ運ぶの手伝ってやれ」
「ウェストウッドの45番街かぁ…アレンの十八番かよ」
『………俺はどこでも得意だ』
「知ってら！フルスコアやろう！」
全く状況が飲み込めていない俺たちに「お前さんらにゃ、これをやろう」と棒付きキャンディを投げて寄越した店主に俺が仏頂面になると、『…銃とナイフもくれ』とアレンが注文した
「弾丸は」
『12。5ダース』
「ひぃーっ！本気で殺るのかよ！」
『………ハイエナ狩りを楽しむって、無線で聞いた』
「………何年前の楽しみだよ、それ」
『……覚えて、ない』
「…ま、覚えてねえのは俺もだけどな」
「おい、ディール。それでもてめぇ、アンバーハイエナか？」
「俺はブルーハイエナだ！」
「「？」」
アンバーやらブルーやら、ハイエナに種類があるって言うのか？
俺とショーターがじっと見ていると、「なんだ、知らねェのか？ガキンチョども」と店主が物珍しい顔して俺たちを見る
「ハイエナの前に色の名前がついてるのは、こいつらの目の色だ」
「「目？」」
「あぁ。このアンバーハイエナは、アンバー色の瞳
ブルーハイエナは、ブルーの色の瞳。他にもグリーンやらブラウンやら、色々といるが…」
「アレンはハイエナの中でも一皮珍しい、アンバーなんだよ」
「？」
「つまり、日に当たるとキラキラ輝くアンバー色に加えて、この髪色。この髪色はアンバーとの組み合わせは珍しいからな〜！」
「おい、おっちゃん！それ、口外禁止だろ」
「…あ」
『………別に、珍しくもなんともない…俺よりも、綺麗なアンバーは、たくさんあったよ』
アレンのアンバー色が、鈍く光った
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年12月5日 12時
