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「お前、チャーハン好きだなぁ」
『………食えりゃ、なんでも』
あーっと口を開けてチャーハンを頬張ったアレンを眺めながら水を飲むと、アレンはもぐもぐとリスのように口いっぱいにチャーハンを入れている
いつになく飯にがっつくのが早いアレンを眺めていると、ピルッと耳が動いている
何かに反応して顔をあげ、窓の外をじっと見ているアレンに「どうかしたか？」とショーターが聞くと、アレンはゆっくりと口元を緩ませた
その顔は、今まで無表情と仏頂面しか見ていなかった俺たちにとって初めて見る
『…なんでもない』
優しい笑顔だった
アレンは全てのチャーハンを食い終えると、『ごちそうさま』と挨拶をして席を立った
どこに行くのかと問うと、アレンは『ハイエナ狩り』と言った
「ハイエナ狩りィ？」
「ついて行っていいか？」
『…ダメって、言っても、来るんだろ？』
「よくわかってるな〜」
立ち上がったショーターと共にアレンの後を追いかけていくと、武器屋に入った。しかも、結構ブラックの
「やぁ、ハイエナ」
『…………ん』
「今日のご希望は？」
『ウェストウッドで戦争がある』
「「！」」
今までにないほどにはっきりと言ったアレンに俺とショーターは目を見開いた
店の店主は「ヒュー！」と口笛を吹いたあと、「ちょっと待ってな」と店の奥に引っ込んでいく
「おい、ディール！アレ用意しろ！」
「…ウィース」
細身の男が出てくると、アレンを見て「おいおい、まじで？」と引き攣った笑みを浮かべている
アレンは顔色ひとつ変えることなく、店に並べられている銃を手に取りながら『これも』とレジの前に置いた
「おいおい、まぁじでこのアメリカで戦争するつもりか？
お前、確か追放されたんじゃなかったか？」
『…？先生が言ったんだよ』
「なんて言ったんだ？」
『殺し続けろって』
「…律儀にそれを守ってるってわけかよ…アレン」
『…あぁ』
ジャキッとスライドしたアレンは、『…変わってない』と言うと、細身の男は「そりゃあな。取り揃えてあるぜ？」と自慢する顔になる
「アレン、こいつは？」
『…………ディール。この店の、孫』
「ディールだ。よろしくな〜！アレン、お前のダチか？」
『………』
「そーいや、お前の友達定義よくわかんねェんだった」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年12月5日 12時
