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メレディスの口から聞いたのは、風の噂で聞いたものだった
アレンはどこかの国で作り出された人間兵器で感情というものを持たずして生まれてきた
幼い頃から人を殺すことを教え込まれた、自棄を孕んだ人間であると
「だがまぁ、本当に…生きてるとはな」
「「？」」
「アンバーの瞳を持つ奴は早死にすると言われている。アンバーハイエナという名前の奴は特にな」
「どういう意味だ？」
「ハイエナというだけあってその生態はハイエナに近い。サバンナのハイエナは自分の王を見つけるとたちまち平伏し王に対して従順な犬に成り下がる
アンバーハイエナはそこを強く教え込まれたおかげで、自分だけの王を見つけるとその王に従うようになる
おかげで目をつけた人間が、アンバーハイエナを大量に買ってドレイとして働かせた話もある」
「反吐が出る話だな」
舌打ち混じりに吐き捨てたショーターに俺も頷いた
アレンが国の作り出した人間兵器だとしても、ただ1人の人間をそこまでおもちゃとして使うのか
本当にクソだ
「でも、アンバーハイエナなんてたくさんいんのか？」
「ハイエナの話は10年も前の話だが…そうか、生きていたか」
俺たちは知らなかった
アレンが自分のことを頑なに言わない理由を
俺が経験してきたものよりも、ずっと…
冷たく悍ましいものであったことを
アレンside
ピルルッと耳が反応した
聞き慣れない音と、嗅ぎ慣れない匂い…
ゆっくりと目が開いた
ハクハクと口を動かすけど、声なんて出ない
目だけを動かし、ズキズキと痛む体を無理やりに起こした
自分の体中には包帯が巻かれている上に手当てまでされている
それを全て剥ぎ取った後、ペタペタと歩いていくと話し声が聞こえてきた
「アレンが国の兵器、か」
『…………!!』
ショーターの声が聞こえてきた上に俺の身の内を言うのが聞こえてきた
息が吸えずにいると、「でも」とアッシュの声も聞こえてきた
「なんでアレンが人間兵器に」
ｶﾞｼｬﾝｯ!!
アッシュside
窓ガラスが割れる音が聞こえて慌ててそちらに行くと、カーテンが風で揺れている上に窓ガラスが破られていた
そして、床には血まみれの包帯だけが残されていた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年12月5日 12時
